いるのにいない

いまのわたしの一番の苦しみは、自己が不在であることだ。
ほんとうのわたしは多分空洞で、きっと、中に誰もいない。(Nice boat.)
空っぽの空洞にこれまで、メンヘラの母の生き方であったり、地縛霊の祖母の生き方、社会的責任に命を捧げた父の生き方が詰め込まれていて、自動的に、そう生きるようになっていた。
それは本当のわたしの生き方じゃないと気がついたまではいいけれど、じゃこれからどう生きたいかって言われたら、ぽかーーーんとして、よくわからない。

のろのろと、カーテンをしめきった薄暗い部屋のなかで、死んだように生きている。自分がかわいそうとか、時間がもったいないとか、もうそんなことは、わたしの外側に漂っている靄にすぎない。自分が灰色になったような感じがする。干からびていて、硬い殻の中にある。たまに、眠る前、昔のことを思い出してすこし泣く。いやかなり。

自分がどうなってるかわからない。
蛹から蝶になる前の? だったらいいのにね。
期待して期待しすぎて、存在自体が期待になりはてたクソババア×2体を体の中に入れたまま生きてきてしまったので、期待すること自体、自分に禁じているのだ。
お願いだから何も期待しないでね。
わたしの未来にも。
諦めてね。
さみしい。

できるだけ、できるだけ無になって、過ごすのだ。
ただ在るように過ごすのだ。
わたしはいるだけだ。
ぼんやりとした、うすのろな、灰色のなかにいる。

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