山里亮太と非モテ意識

（１）
山ちゃんが、あの気持ちの悪いメンヘラ男が、蒼井優と結婚するなんて、一体どういう世界線なんだよ！おめでとうとしか言えない。
わたしは、なんとなく山里に親近感を覚えていたサイドの人間のうちのひとりで、なんでかよく考えてみたけど、「根っこに非モテ意識がある」ということでいいと思う。これは、確実に母親に承認されなかった由来のものだ。でもその話しを始めると止まらないからここではやめておく。

山ちゃんがもったいないのは、びっくりするぐらいの自己肯定感の低さと、「あ、僕、どうせモテないんで」みたいな諦めと絶望と疎外感が憎しみで煮詰まっていて、世界中のありとあらゆる男女を呪っているところ。そういう人は、どんなに優しくても、面白くても、気遣いできても、目がなんか気持ち悪くて、オーラにエグみが出てしまう。山ちゃんてべつに、そんなよく見たら顔自体はブサイクじゃないとわたしは思うんだけど。テラハの山ちゃんなんか、キレイにしてるじゃん。ひとは、顔の造形とかよりもずっと、その人が持っている【観念】に人生を影響されると思う。「僕モテないんで」「どうせ持ってない側の人間なんで」っていう、卑屈な思い込みの強さみたいなの。山ちゃんてそういう、自分を呪いにかけてしまう念の強さが普通の人よりもずっと強くて、自分からブサイクの人になりにいってるよね。もったいない。というのがわたしの持論なのですが。

（２）
わたしは若林が好きで、全盛期の、時代を背負った若林には、あらゆる幼児性のいいところが出尽くしたような、輝くような魅力があった。マジで、一部のやばい人は骨抜きにされて虜になってしまうような、危険すぎるあれがでていたと思う。わたしは若林のファンになっていて、たりないふたりが好きで、あんな飛び道具（天才）の若林を、時に悪友みたいに、時にお母さんみたいに受け止められる山ちゃんって一体どういう人間なの？と興味を持ったのが始まりだったと思う。ちなみに、山ちゃんはこのころから、若林とは対象的に、“マジでファン３人しかいない説”が出ていて、たしか『たりふた』を観に来たお客さんに「山里ファンの人〜？」と手を挙げてもらったら３人しか手を挙げなかったみたいな話を聞いたような。記憶が曖昧なんだけど。

山ちゃんにはマジであんまり女性のファンがいない。なんか、忘れたけど、一人だけめちゃくちゃ山里ファンの女の子がいて、その人は山里のためにふつうの仕事を辞めて中野のガールズバーで働いていて、山ちゃんはその子のいるお店にずっと通ってるみたいな話を聞いた。つまり、山里は自分の周りの人に対してはすごく誠実で、一部の人からとても愛されていた。
一度、２ｃｈの喪女板で山里が評価されているのを見た。『この人は、ブサイクとか言われてるけどすごく誠実だし、仕事も努力しているし、人間としては絶対間違いない人だから、こんな人と結婚できたら、奥さんは絶対幸せだと思う』なんてしっかりした意見なんだろう。この人はなんで喪女板なんかにいるんだよ。どんな綺麗な心してんねん。わたしは、なぜかその書き込みにめちゃくちゃ影響を受けて、いつしかそれが山里への評価みたいになった。多分世間の、“わかる人”はきっと同じ評価だと思う。（評価とか自分で言ってて恥ずかしいけど）

（３）
わたしは、自分で思ってたより山ちゃんのことが好きで、そんでマジで幸せになってほしいと思っていたみたいだ。人との境界線がないのもあいまって、頭のなかでは昔からの友達みたいになってる。マジでやばい一般人じゃねーか。

会見の様子をYoutubeで見た。蒼井優との結婚をしずちゃんに報告した際、「真面目にがんばってたらいいこともあんねんなぁ　ってしずちゃんが言ってくれた」、と山ちゃんが言っていて、その時しずちゃんが涙ぐんでいるところにすごく愛を感じた。本当に身近な人から愛されてるなぁと思った。

「当時めちゃくちゃ売れている相方に嫉妬して、同じ楽屋だった時、その辺の床に落ちてるゴミを寝ているしずちゃんに向けて振りかけていた」と、昔山ちゃんは自白している。見まごうことなきクズである。さすが。でも、結局しずちゃんに好きなことをやらせてあげたのも、それが一通り終わったあとまたコンビに迎え入れたのも、山ちゃんの男気だと思うし、一人取り残された後、ひたすらピンの仕事を地道に努力し続けたのは全部山ちゃんのがんばりだ。そして蒼井優さんがそこを尊敬し、彼を好きになった形で全部が報われたのも本当によかった。

婚姻届を出した関係だからといって、会見のとき、カップル感がでるのかと思ったら、ちょっとふわっふわしたいつもの気持ち悪い山ちゃんで笑ったｗ　本人が一番よく分かってないのかよ、と。蒼井優も、多分のノリと勢い感がある。本人たちが、ちょっと何が起こったのかあんまり実感してない感じなのがすごくよかった。人生の重要な決断をするときって、思考が全然追いつかなくて、本人もよくわからないまま、気づいたらそうなってました、みたいなことがよくあるのだ。大体そういうのって、すごい良い傾向なのだ。二人の結婚生活がどうなるかはこれからの二人の心がけ次第だと思うけれど、お願いだから、蒼井さん、あんな卑屈な妖怪を、もう世間に放流しないでね；；（捨てないであげてね〜）お幸せに！！

※南キャンのしくじり先生の動画を今見たらめちゃくちゃによかったので、ぜひ見てください。この文章はすべて前説です。しずちゃんがお母さんの役割を果たしていたのねー；；