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5月13日 教育格差。「東大生、教育格差を学ぶ」を読んだ。
今日の体重65.1kg、体脂肪11.2%。昨日は2合炊いた玄米を、ついキムチでバクバク食べてしまった。大変危険である。対策を考えないといけない。
図書館で「東大生、教育格差を学ぶ」を借りて読んだ。その下に挙げた本はその本にてお勧めされていた本であるが、残念ながら千代田区図書館には所蔵が無かった。
東大生、教育格差を学ぶ (光文社新書 1247)
作者:松岡 亮二,髙橋 史子
光文社
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現場で使える教育社会学:教職のための「教育格差」入門
現場で使える教育社会学:教職のための「教育格差」入門
ミネルヴァ書房
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そもそも教育格差というワードを考えた時に、「その一番の勝者」と一般にみなされるだろう層は東大生、ということになるだろう。ゼミ方式で38人が参加した講義ということであったが、いろいろと考えさせられた。
まずは大学1,2年ということで、勿論その中には社会人学生なども混じるであろうがその学生の皆さんの意見や感想が、さすがに東大生、という感じであった。もちろん自身の経験や、改めて言われると自分の学生時代には知らず「教育格差」が横たわっていたなあ、という感想が多いのだが、そこからの分析が深いのだ。
勿論私なぞが東大生に上から目線で「深い」などというのは烏滸がましいのだろう。ゼミを取る学生の大部分は教育関係の専攻であるのだろう。そうではあるが、「学生の感想」というレベルを超えて、自らが教育格差を入学前に享受していたのだ、という「当事者感」があるだろう、という推察を踏まえても、非常に深い、行ってみれば「自分ゴト」感満載の感想や意見がほとんどなのだ。
本の内容の前に、そのことに感銘を受けた。私の周りに東大出身者と言えば会社同期で一人いたなあ、位のレベルではあるが、東大に入る人たちの思考力や分析力、それを踏まえて自らがどうしていくか、という方向性の表明などはやはりすさまじい。
本文でもあるが、ここで学んだ人たちは実際に教師になるひともあるだろうが、教育行政に将来的に携わるような人もおおいだろう。そういうひとにあまり学ぶ項目としては残念ながら現在はあまり意識されてはいない「教育格差」という事象が、現実には大きな問題となると編者、講師の皆さんが確信し懸念していることを学んでもらう機会があった、ということだけでも大きなことだ。
本文では皆さん教育格差、というものへどう対応するかは惑い悩まれている。勿論格差の原因と状況は基本個人によって全部違う。地域・学校での取り組みも可能だろうが、万能策はなさそうだ。各論で対応せねばならぬし、教師ができることには限界がある。悩む生徒、理解が困難な親、金銭面でのどうしようもなさ、一人だけでも対応は大問題だ。
加えて運動部顧問などの問題も大きい。先生の負担が途方もなく大きいのは、弟が高校教師をしていたので、よく知っている(結局負担が大きすぎて退職した)。
だが、「正解はないが、問題の存在を知り、自身でできることを悩みながらあきらめずにやる」ということが導かれることが、とりあえずの「前よりましになること」である気がした。むしろ、それしかない、ともいえるだろう。
(学校の仕組みにはいろいろ難しいところがありますね。。今は男女混合でクラス名簿を作ることもあると知りました)
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