日記6月2日 じじいはよくて、じいじは嫌だ。
人は自らをどう呼んでもらいたいか、という問題に結構振り回される。
たとえば祖父母の呼び方。
現在一番人気があるのは「じいじ」「ばあば」であろう。
これはなんとなく意味が分かりつつ、語感が良いため呼ばれても嫌な気分になりにくい、ということであろう。こういうものは時代によって変わるものだろうが。
だが、「わしのことは”じいじ”と孫に呼ばせてくれ」という場面を想像するに、個人的にはとても嫌な気分がする。
これは「自らのことを敬え」ということと地続きだからだ。
いや、呼び方位で敬う敬わないなんて大げさな。
そう思う方もいらっしゃるだろう。
であれば、好きにされればよい。とにかくプライベートな世界の話だからだ。
だが、個人的には、嫌だなあ、と思うのだ。
なぜだろう。やはり「自己評価の押し付け」だからだろうか。
評価はどこまでも自主的であるべきだ。理想論かもしれないがそう思う。そういう意味では、呼ぶ人が「じいじ」と呼びたいのであれば格別だ。
だが「自称」が「じいじ」!?
個人の趣味だが、個人的な意見を言わせてもらうと「虫唾が走っている」。
いや、言いません。決して相手に言いませんがしかし。
虫唾、走るなあ。
なぜかなあ。
自分をよく見せたい、という想いが相手にある、と認識するからだろう。
本人には全くそんな意思はないにしろ。だがなくてもそれはそれで。
言葉に対する感覚がニブすぎる。デリカシーがないなあ、と思ってしまう。
まだ、露悪的、である方がいい。
いやあ、じいじなんてたいそうなもんではありませんのじゃ。ワシのことはここはひとつ、本音で「じじい」とよんでおくれ。
そんな風に言える老人が、ひねくれた私の今の目標である。
(意固地ですみません。。。語感でいくと、じじい、ばばあ、と最後の”い”や”あ”がなんとなく乱暴で言いっぱなしにつながるのが嫌だと感じるのかもしれません。一方でかわいらしく感じるじいじと呼べ、というのも、一種のパワハラであり、気色悪い感じがするわけです。であれば「いじじ」「あばば」というのはどうでしょうか。あるいが「ジジ」とか。魔女の宅急便のそれも女児名であり、混乱を呼ぶ点が更に素敵だと思いますが、いかがでしょう。女性は「ババ」ですね。こちらも男性プロレスラー名でとってもCUTE・・・・)