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12.29 私はこんなにも神保町の冬を。②

さて、一人で100年前からのサードプレイス、神保町ランチョンさんで5000んの豪華予算を手に昼食に臨んでいるのだが。

サードプレイスといえば、読書である。だが、カツサンドが豪華で食べ応えがありすぎて、手がべとべとである。本がグチャグチャになってしまう。

ということで、本はあきらめ階下を見下ろす。残念ながらの冬空で、曇っている。神保町界隈を歩く人たちはしかし、カジュアルで歩き易げな恰好をして、なんとはなしに楽し気に見える。もちろんB級グルメに古本。私は自らを卑下する表現で実はけんか腰であることば、「庶民」という語が好きではないが、好きではないにしろここはその言葉が似あう感じがする。つまりは「庶民のハレの時間。」。

店の端の一番奥の2人席。よこの階段には順番待ちの人たちが並ぶ。うん、すこし落ち着かない気分になる席ではある。だがまあ、一人だし。

一つむこうも二人席。開店と同時に入ってきた男性ふたり、たぶん久方ぶりに会った70代前半(あるいは60代後半)くらいの年格好(私は人の年齢を当てるのが大変苦手である)の学校時代の同級生?が懐かしくランチョンに来た、という風情。だがやはり順番待ちの人々の横は落ち着かないか、途中で席交換を申し出て去ってゆく。

次は近くに勤めているか、あるいは古本屋にやってきた風情の男性一人。30歳くらいか。普通にランチを頼み、短時間で去ってゆく。

3組めは、これはたぶん婚活だろうお二人。この日記は日記であるが”昨日”と書いていても昨日ではないのだが、人が特定されるといけないのでぼかして書いてゆく。少なくとも12月27日ではありません。

で、婚活だろうと書いたのは、とにかく男性の声が通る声であったためだ。はいって来たときから「すこしうるさいな」と失礼ながら思ったが、とにかくしゃべっていることが100%クリアに聞こえるわけだ。

こちらは100年前からのサードプレイスでまったり昼ビール(しかも金はいただきもの)というほとんどないシアワセの時間真っ最中である。声がデカいな、とは思ったが、貴重な婚活(と勝手に決めつけているが)の時間、邪魔するわけにはいかない(し邪魔することはできずできるのはただ去るのみ)。

しつこいがあまりそのファッションなどを書くと特定出来てはいけないので、端折るわけだが、まあ、男性は勝手な見立てでは40代半ばくらい?女性は30代半ばであるようだ。

(1000字になってきたので続きます(苦笑))。













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豆象屋
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