9月15日 タッチパネルは結構厳しい。券売機でやばさを感じた。
名古屋に帰っていたときのこと。
JR切符売り場、3つほど券売機があったが、1つの前で推定70歳位?の小柄な男性がつまっていた。
切符が買えないようだ。
私もおっさんなので、別にことさら距離を取るでもなく、自然に後ろにならんでいたが、まあ、一般的には警戒されそうな雰囲気の人であった(ヤクザ系ではない。疲れ果て系、かな)。
入れた小銭が返ってきていたので、”買えませんか”と軽く気が付くと話していた。
まあ、ちょっと警戒していたのか、いざという時繰り出す”気さくな関西弁モード”が自然と出ていた。
私名古屋では知らない人には標準語でしゃべっている。独り言や夢の中や家族には神戸の言葉でしかしゃべらない。まあ、よそ行きの言葉である。仕事は基本全部標準語。外国語感覚でしゃべっている。関西弁と標準語が混じることはない(無理やり混ぜることはある)。
だが、なんとなく懐に入るためには関西弁を使うときがある。知らないひとにしゃべりかけられたりしてもそうなるときがある。道でのセールスなんかは、関西弁だと断りやすい気がする(気を遣ってギャグで断る)。
このあたりの心理、我がことながらちょっと複雑な気もする。
その人は、買えない、と途方に暮れている感じ。
”酔っぱらってるから”という言い訳が出たが、確かに酒臭くはある。まあ、私は他人事でもないので、別になにも思わない。
”もういっぺん入れてみてよ”となんとなく援助モードで小銭を入れてもらう。
金は足りないわけではなく、340円の行き先に440円入れていた。
うーん、340円のパネル表示を押したあとに、ひとりですか?2人ですか?あとなにかやりたいことは?領収書は?というような画面が出てきた。
すこしとまどう。
ん?ボタン押したら切符出てくるんじゃないの??
ここでつまずいていたようだ。
”一人分”の表示を押すと、無事切符が出てきた。
男性はめちゃよろこんで、お釣りの100円を呉れようとした。なんというか、気の毒な気がした。
”いやあ、めっちゃ金持ちなんで”とわけのわからん乗りで笑って断った。。
(残念ながらこのボケは広がらず。。”うらやましいなあ”などと言ってくれれば”ここ笑うとこです”といえたのだが。。)
年を取ると、世間の変化についてゆけない。
明日は我が身、としみじみ思った。
(セルフレジなどは、10KGの米を買った80歳のおばあさんとかだと、読み取り部にバーコードかざすのは無理ですよね。。。。(ビヨーンと伸びればいいけど)。ついてこれない人は無理してついてこい、というのがイノベーションの基本的な雰囲気だと感じてますが、自然体でわからないと結構疎外感持っちゃいますよね。。。)