11.5 渡辺一考氏とコーベブックスと奢霸都館と、そしてアリス幻想。
今日はサービスデイ。体重64kg、体脂肪5%とでた。年に一回くらい体重計が狂って?こんな値がでる。素直に喜ぶことにしよう(笑)
古本で須永朝彦さんの本を購入した。もとより私は古い読者でもなんでもなく、ただ氏が亡くなったことを悼むツイート(ここは”呟き”とすべきだろうか)で初めて吸血鬼譚をはじめゴシックな魅力を持った書き手であった氏のことを遅ればせながら知った、遅れてきた読者の一人にすぎないのだが。
神戸生まれの私は、コーベブックス、という出版社も気になった。編集された渡辺一考さんは、神戸福原ご出身で1947年生まれ、現在は伊川谷あたりにお住まいのようだ。福原といえば私が毎日中学高校へ通っているときに通った湊川や高速神戸あたり。明石は幼少期の一時明石天文科学館のそばに住んでいたし、就職して3年半ほど明石城そばの鷹匠町に住んでいたので、非常に親近感がわく。
渡辺さんご自身の紹介文をみつけた。その中からコーベブックス関係の記載があったので引く。
今回入手した「天使」普及版は1975年の発行。昭和50年だ。すると結構コーベブックス出版物の中では初期のころから編集されていたのかもしれない。
渡辺氏はコーベブックスのあと、1972年より始まったの京都のプライベート・プレス、奢霸都館にも関係されているようだ。
現在次男の生田敦夫さんが主宰される「アトリエ・サバト館」のホームページより引くと奢霸都館は、
ということだ(私はいままで”さばとかん”と呼んでいたが、正式には”さばとやかた”のようですね)。
生田耕作氏が最晩年に籍を入れた生田かをるさん(旧姓廣政かをる)と二人三脚で運営されていたということだ。
私は山本六三さんの銅版画が大好きで、そこから奢霸都館にたどり着いたのだが、今回渡辺さんのことを調べていて、違う方向からも奢霸都館に再びたどり着いたことを面白く感じている。
あの時代の熱気は実際に体験していないものの、そのころの本などを開くと、幻想や怪奇の芳醇な香りを含むその時代の空気を感じる。アリスをめぐる論考なども魅力的である。
アリスを重要な画題の一つと自任している身として、今後ともいろいろ調べてみたいと思っている。
(いやあ、楽しいですね)