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蜜のあはれと火の魚。
昭和34年、室生犀星70歳あたりで刊行された"蜜のあはれ"を、
名古屋のとある古本屋でたまたま手に取って、
その鬼気せまる気配さえする金魚の魚拓が配された表紙をみて
即購入決意したのはいつだったろうか。
今まではただ本を所有して満足していたが、犀星自身がこの表紙を強く願ったこと、自身でも魚拓を取ろうとまでしたこと(うまくいかなかったこと),結局(小説の体を取った文章からなのでどこまでが正確かは不明ながら)釣り好きで魚拓を良くした同郷の知人の娘で当時編集者をしていた胸に金属のギブスを嵌めた栃折久美子さん (文中では名前は変えてあるが)に3歳児の出目金の魚拓を依頼したと言う顛末が文章で残っていると知り、
同文"火の魚"(だったかな)を含む文庫本をこの度入手した。
この前"初めて栃折装幀本を入手した"と書いたが、じつはこの"蜜のあはれ"もそうだったと知り、その事からつながっての本入手。
本の楽しさはこんなところにありますよね。。
(そもそも電子だと魚拓表紙実現はなかったかも知れませんね。。)
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