11.29 福岡。敢えて紙の本、敢えて映画館。
相当久しぶりに羽田空港経由福岡へ行った。福岡に飛行機で行くのはたぶん3回目、1回目は銅版画展示、2回目は後輩の結婚式だった。
格安航空機を自然に利用する。機内ではネスカフェゴールドブレンドとピカチュウの印刷がある特製キットカットが出た。格安航空機ではどうせすべて有料で、買わない私はうらめしくカートを横目で見送る気でいたので、多分ネッスル(いまはネスレか)のプロモーションタイアップ(そうでなければわざわざインスタントコーヒーであることを強調するとは思えない)であろうが、まったく得をした気分である。
私はどうやらカフェイン不感症のようで、寝る前にコーヒーを飲んでも全く関係がない。コーヒーを飲まなくても、別に水でもいい。だがコーヒーは一日5-6杯飲むと健康にいい(ポリフェノール?)ともいうので、利尿作用はあるものの毎日がぶ飲みしている。もちろんインスタントだ。
ピカチュウキットカットもうれしかった。私はいまだポケモンGOを結構続けている。さすがにもう重課金はしなくなったが、まあとりあえずは毎日やっているので、ポケモン関連はすきなのだ。
前はよく飛行機に乗っていたので、マイルールがある。通路側。これはトイレが近いのと、降りるとき早いせいだ。搭乗口でも早めにならんで速足で行く。人の後ろをあるくのがいやなのだ。飛行機は荷物があるので、皆さんゆっくりになってしまうし。
国内機なので、映画は見られない。今回は本とノートと機内用スリッパを鞄から取り出して突入した。
本は山田稔、「某月某日 シネマのある日常」。山田稔はけっこう有名な作家(元京大仏文科教授)のようだが、私は初めて読む。私は映画は好きではあるが、映画に行く金銭的余裕はあまりなかった。金があったら、本かマンガを買ってしまうからだ。映画はビデオに撮ってみるもの、本やマンガは所有できるもの。
だが最近の電子図書化で、映画も本もほとんど同じジャンルとなってきた。並列のコンテンツとなったのだ。
であれば初めて、私の中で「敢えて紙の本」「敢えて映画館」というものが並び立った、というのが最近の状況である。
いまは滅びゆく寸前である紙の本の聖地、神保町に住んでいる。どうやらここ神保町にも名画座(邦画中心?)があるようだ。
本で読むか、電子で読むかで受け取った感じはやはり違う。いつでも巻き戻せるアマゾンプライムと映画館も、やはり違うだろう。
豪華本制作を自ら手掛ける方がおっしゃっていた。
本が面白いのはあたりまえ、それを豪華な外装で読みたい。
本を讀み続けたが故に、到達できた境地である、と感じ入った。
(どう楽しむかを、意識して、選ぶのも愉しいですね)