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◉あなたが治療家として生き残りたいのなら②

Facebookに投稿した治療家への提言の第三弾です。前の話も今日の話も私見である事をお断りしておきます。わからない人には分かりませんが、道を探している人にはヒントになりますので、長いですがしっかりと読んで文字間のデーターを受け取って下さい。

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答えを先に言うと、あなたの立ち位置を変える事です。主観を捨てて客観に立つ事です。それが生命と向き合うのに最善だからです。

生命は機能でデジタルです。コントロールも感じる事も難しく、我々を生かしているが実体はなく、我々という主観ではないもの。つまり客観です。

自分はこれだけ人を診てきたとか、どれだけの臨床経験があるとか、どんな技術を持っているとかという、あなたを支えているものは全て主観です。

これからの社会に、そしてAIに飲み込まれる前に、その主観から離れる事をお勧めします。

主観という概念から解き放たれる事です。それは主観である限りは人の生命とは向き合え無いからです。思い込みに思い上がりに、飲み込まれるからです。

人は経験の生き物というか経験存在なのですが、これが治療家の場合には治療技術に反映されていきます。

野口晴哉先生は経験もなく、いきなり10歳で人を治療し、後に整体の祖と評されるまでになった方です。

その時からすでに目の前の人をパッと見るだけで、身体も心のありようを把握されていた様です。

野口先生の逸話で、お弟子さん同士が練習をしていた時に先生が通りがかり、見た瞬間に答えを言い当てたそうです。

お弟子さんたちは『先生はなぜわかるのですか?』と聞くと、『なぜ分からないのか?』と言ってスタスタ去って行かれたというものです。

実際に後を継がれたダン先生は、『父が観てきた身体と私が観る身体は違うようだ』と評されて、とてもびっくりしたのをハッキリと覚えています。

これは何を意味しているのでしょうか?見ても見なくてもそれを見通すとは何なのか?と

これは修行したからとか、経験を積み重ねたからわかるものでは無いと、ダン先生は暗に言われました。もちろん超能力でもありません。

つまり我々とは違う視座視点を見ているのだと。立ち位置が最初から違う人なのだという事です。

私なりに導き出したのは、人と向き合った瞬間に『その身体というより生命と向き合っているから』と30年掛かって理解しました。また数々の著書に書かれてある不思議な話も説明がつくのです。

もちろんそんな事はご自身では説明されませんが(笑)だからなぜ分からないのか?なのです。先生にとっては治療家とはそういうものだという常識だからです。

治療家である自分というアナログ=主観から離れて、客観という場所に立った時に生命と共振するのだという事です。そこがデジタルであり客観であり、『わかる』という世界なのだとお伝えしたいのです。

だから野口整体の基本は、愉氣に始まり愉氣に終わると言われる理由だと思います。操法は分かりやすい形を私たちが願ったから作られただけなのです。

技術の前に人の生命の訴えがわかればそこを後押しするだけで、人の抱えている問題は解決されるのだと言われてきたし、そうされてきたからです。

そしてそれは努力とかではなく、素直に立ち位置を変えるだけなのだと、私はこの年にしてようやく気づけたのです。

端的にいうと、自分の位置を変えた時に初めて、クライアントさんの生命がどうありたいのか?どこに触れて欲しいのか?がふとわかる様になるのです。

後は触れるなり押すなり揉むなりすれば相手の生命は活性化し、自然と元の場所へと戻って行くのです。それが自然治癒力というものなのですから。

そして、それが治療家としての主観を辞めることなのです。あなたの経験も技術も関係なく、目の前の人の生命に共振または感応して欲しいのです。

それには立ち位置を変えることです。今の私はまだまだ未熟ですが、ようやくその片鱗に立ち位置を変える事が分かってきました。

そうやって今はデジタルな立ち位置でクライアントさんと向かい合っています。長々と書きましたが、それを一番伝えたかった話です。

ですからこれからも治療技術としてはお伝えする事はありません。私より優れた治療家さんや治療技術はあるからですし、それはそれで自由なのですから。

もしあるとするなら今回の様な立ち位置を変える話くらいですかね(笑)

もう一度言います。腰が痛いから肩が重いからとそこ見るのも、そこから辿って根源を探すのも、技術の論理でものを見るのも主観なのです。

相手と自分を横から観るという視座視点に立った時に生命とリンクされ、デジタル的=機能が理解されます。

それが、これからの治療家の世立つ位置です。領域展開する時なのです(笑)長々となりましたが、そこに立った時に、あなたがAIにも飲み込まれない治療家である事は確かです。


あなたと家族の周りの人が今日も健康であり幸せでありますように・・・。


続く



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