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一度死んだから言えること!

◎あの手この手で伝えよう

更にすいません!今日も下ネタです(笑)

そんなこんなで私のお尻は、真っ赤にタダレとうとうステロイド軟こうを塗り込まれる毎日になりました。確かにお尻全体には塗ってくれるし、痛痒いもある程度は収まるのですが、例の”それ”やそこ”には塗ってはくれません

それはもちろんですよね(笑)誰が好き好んでおっちゃんの秘部を触ってくれます?家族にでも頼みずらいところなのにね。それを他人である若い看護師に伝えるのは、まずは私の”羞恥心”をねじ伏せる事から始まります。

しかし、あまりにも”むず痒い拷問”には耐えきれないので、すぐに決心したのですが、後はどう伝えるか?です。先ずは声が出ないので口パクをしました。

ですがそこがドラマとかと違って、全然読み取ってもらえないことが分かりました(笑)わかるようにと口を大きく開けて

私「お・し・り」
看護師「あいた?」
私「あ・な・の・ま・わ・り」
看護師「おえおああい?」

とか、ことごとくズレるので、看護師さんが痺れを切らして”あいうえおボード”なるものを持ってきてくれ、伝えたい言葉を指で刺せというのですが、私の腕は伸ばしたところから90度までは曲がるのですが、そこから上に持ち上げようとしても、重くて重くて持ち上がらないのです。

そんな右手を左手で支え何とか指をさすのですが、その指先が震えて文字を捉えられません。周りではがんばれ!と励ます人もいましたが、もどかしいほど自分ではどうにもならないのです。

するとある時にあそこ近くを拭いている時に、左手で丸を作り右手でその周りをなぞるように動かすと、その時の人がピンと来てくれてがばっと広げてみてくれたのです。

看護師「あぁこれをずっと言っていたのね。赤く腫れて痛そうだわ」
   「ここを拭いて欲しいのね。最後に薬も塗るから大丈夫!」

地獄で天使とはこのことだ!と声の無い声で叫んでいました。

こうやって解決したと思うでしょう?しかし、元気になるほど私の担当者は固定されなくなり、それを何度となく繰り返すのですが、通じない人もいて通じる人が通りかかると、上がらない手を出して指で呼ぶのです。

一番恥ずかしかったのは、若い男性の看護師さんにそれを頼んでしてもらう事でした。次第に男性の看護師さんも私を監護するようになってきたのですが、やっぱり頼むのが嫌でした(笑)

またその子が見当外れで拭くので、なじみの看護師が通り掛かった時に指で頼むと、「あぁこの人はお尻のここが荒れているから、そこを拭いて欲しいと言ってるのよ」と代弁してくれました。

でもその時はタダレが内部まで進行していて、座薬を入れるがごとく塗ってもらわないと痛痒いが収まらないのです。

男性看護師「えっ!この中まで塗るの?」
必死にうなずく私
男性看護師「こんな事をするために、看護師になったのじゃないけどなぁ」
と愚痴りながらでも笑ってやってくれました(笑)

でも、そのおかげで一番酷い爛れた状態は脱出したのです。周りの看護師さんも理解してくれるようになり、オムツ交換の時は誰もが気を付けてくれるようになりました。

その時のことは忘れません。「ありがとうございました」

これが私のお尻時事情で、これは一般病棟に移ってからは別の問題を引き起こすのですが、それはまたの話で・・・。


次回は”悪魔のPTたち”について書きます。

  



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