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一度死んだから言えること


◉食事って何のためにあるのかな?

やっとのことで長く喉に入っていたカニューレが取り除かれ、喀痰地獄から解放された私に、食事が出ることになりました。

管理栄養士さんが来て、私が糖尿病状態である事で、先ずはカロリー摂取が1200kcalに制限されるとの話からでした。

最初はもちろん固形ではなくてミキサー食と言わられるもので、離乳食と同じものだと言えばわかりやすいだろうか。

うん。わかるよー。うん。そうだよねー。
うん。でもねー・・・。

それでも点滴から【食べる】という行為へと戻れた事は嬉しくて、しみじみと喜んで食べましたが、そんなもん束の間の事です。

咀嚼しない食べ物なんてね「何かなぁ」としか言えませんし、特にご飯のミキサー食が食べにくかったですね。

オカズも野菜や魚がミキサーにかけられていますが、ご飯の方がなんか抵抗がありましたな。それでも我慢して食べなければ、お粥にはして貰えません。

その上に喉が本調子で無い事から、お茶がゼリー的であったりして、なんかがオカシイ感じがしてなりませんが、ひたすら我慢です。

これを数日続けて管理栄養士さんに、ちゃんと食べれてるからお粥にしてくださいと、少し無理を言ってしてもらいました。

なんと幸せな事なのでしょうか。ミキサー食とお粥では天地の違いがあるのです。そして、そこにふりかけや海苔の佃煮をつけてもらって、少しずつご飯らしくなって行きました。

でも、体調全体のレベルも上げないと、ご飯だけ良いものになるなんて無いのです。ご飯を食べるのもリハビリになるので、PTが時々様子を見に来てくれます。

そこで、飽きて来たお粥や味気のしない野菜を、パクパクと食べて元気さや喉の快調を訴える事が大切です(笑)

そういう生活が2〜3週間してようやく一般食へと変わる事ができました。いや、正確には糖尿病食というものです(泣)

カロリーと塩分の少ない、いわゆる不味い食事です。オカズも一度蒸してそこから焼いたり煮たりしますので、油分も殆どありません。

醤油やソースなども持ち込めませんし、マヨネーズなんてのもありません。香辛料なんて夢のまた夢!

ご飯が食べれた喜びは、最初だけで次第に三食が苦痛になって来ました。しかし、食べないとリハビリにならず、食べればカロリー制限を受け痩せろと言われるし、もう無茶苦茶なのです。

そして行き着いた解決方法は・・・




続く


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