マガジン

  • わたしとOT

    作業療法士の国試に合格して四半世紀を過ぎました。 作業療法士として就労しているときも、そうでない時も。 私が社会を見る窓口の一つとして、作業療法はいつも傍にありました。 作業療法士の窓口から、、見えたこと、感じたことなど集めました。

最近の記事

「男女雇用均等法」の思い出

私が高校生のとき。 なんの時間だったか。クラス担任が、「これから大変なことになる」と言った。 男女雇用均等法が制定され、女性が本質的に守られない社会になる可能性がある、と告げたのだ。女子校だったため、その場の生徒、漏れなく該当。 先生の説明してくれた、「女性が守られない社会」の詳細については、残念ながらよく覚えていない。先生の心配と怒りの顔はよく覚えている。記憶にあるのは。 ① 今まで、女性が挑戦できなかった分野に挑戦するチャンスができた。 ② これからの社会が、今

    • 作業療法と、私の出会い

      バブル経済の終焉目前、私はOTS(作業療法を学ぶ学生)だった。 OT(作業療法)が今より一般的でなかった当時。どのようにして、私はOTを知り得たのか?今回はこのことについて書く。 私が小学4年生の頃。30代半ばの母に、病気が発覚。以後、数年にわたり検査と手術のため、母は入退院を繰り返した。何回目かの手術後、母はPT(理学療法)を受けることになった。再度、歩けるようにはなりたいものの。手芸好き、運動嫌いの母は、PTの時間が大嫌いだった。 母によると。 イヤイヤながらも、

      • 自分の内から外へ。ひっくり返してぶちまけたくなった、いきさつ。

        病気になって、休職して、結局のところ会社は辞めてしまった。つまり失業中。 生き物に休養は必要だし。人生にとっても休養をとるのはいいものだ。 休養の効能。 このごろの私の気分は、「もう十分休んだ、動きたい」という気分と「まだ癒し足りない、もう少し休みたい」気分が拮抗し、凹凸を繰り返している。なのでその時の気分に応じて、素直に行動する日常を送っている。 こうした中、私は「自分の中に納得していないことがあるのでは?」と助言をいただいた。納得したつもりでも、納得していないこと

        • 中年の味

          昼休憩。急ぎの書類を作成している私の背後では同僚の笑い声が響いていた。新婚旅行先のイタリアから戻った同僚が、土産話に花をさかせていたのだ。そして土産の「日本には売っていないような如何にも外国の味のするクッキー」の味について盛り上がっていた。参加したい気持ちをこらえパソコンに黙々と向かう私に、Kが話しかけてきた。  彼はにやにや笑いながら、私にイタリア土産の菓子箱を差し出し、「この英語意味ないよね。最後の文なんてヒドイよ。笑っちゃうから読んで見てよ」という。Kの示す箱の側面に

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