#バックナンバー【日本語が公用語の国について調べてみた】
【珈琲のオトモのマメ知識 vol.590】
『公用語』ってわかります
改めて聞かれると、ん？ってなりますかね？
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/公用語
『国、州など、ある集団・共同体内の公の場において用いることを公式に規定した言語を指す』
何等かの組織が決める言語
って、ことのようです
では、日本は日本語を規定しているか？
答えは“NO”していません
参照:https://houseikyoku.sangiin.go.jp/column/column068.htm
参議院法制局でドンピシャな内容があります
一応、誘導的な解釈になりますが、
『学校教育法』
参照:https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000026
その第21条第1号第5号
『読書に親しませ、生活に必要な国語を正しく理解し、使用する基礎的な能力を養うこと』
ここにある“国語”これが、
日本語を指してる、だそうです
“日本語”という語がある法律は、
『裁判所法』第74条で、
参照:https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000059
『裁判所では、日本語を用いる』
実は、裁判では英語等は禁止です
裁判官、裁判員がわからないからですね
故に、
『刑事訴訟法』第175条
参照:https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC0000000131
『国語に通じない者に陳述をさせる場合には、通訳人に通訳をさせなければならない』
『民事訴訟法』第154条第1項
参照:https://laws.e-gov.go.jp/law/408AC0000000109
『口頭弁論に関与する者が日本語に通じないとき、又は耳が聞こえない者若しくは口がきけない者であるときは、通訳人を立ち会わせる。ただし、耳が聞こえない者又は口がきけない者には、文字で問い、又は陳述をさせることができる。』
刑訴では“国語”民訴では“日本語”
それぞれ、通訳しなさい、という内容です
いずれにせよ、
『我が国の公用語は、日本語とする』
と言うような条文は見られませんね
『みんな、日本語なんだから、日本語じゃね？』
みたいな感じなんですかね？
それをも、陰謀論的なニュアンスで、
GHQが日本を統治しようとし、
法定化を阻止し、それが未だに放置
実際、立憲と大型政党名にもなっているのに、
もう半世紀以上、憲法改正がありませんしね
では、日本語は公用語として法定化されていないか？
それも、答えは“NO”でも、日本ではない
さて、それはどこでしょうか？
…考えてみましたか？
おそらく、というか、
小生も全くわかりませんでした
というか、ん～、ここかなぁ～
みたいな検討にすら、カスらなかったです
ヒントは、オセアニアの国です
まぁ、日本語なんだから、そうでしょうね
そして、島国です
ここも日本と同様ですね
フィリピンの東、インドネシアの北
これでも小生なら、わかりません…
答えは『パラオ』
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/パラオ
一応、地図上はここにあります
参照:https://maps.app.goo.gl/XDyKcJFRG8HKzB6bA
実は、この国、ではなくて、
この国の“アンガウル州”という島
パラオの最南端の島ですかね
ここの『アンガウル州憲法』
ここに法定化されているんです
語訳された文章がありまして、
参照:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://nihongo.hum.tmu.ac.jp/~long/longzemi/201503b.pdf
（A）：公用語
１項．パラオの伝統言語、特にアンガウル州民の間で話されている方言はアンガウル州の言語として定める。
パラオ語と英語、日本語は公用語とする。
しっかりと“日本語”と記載がありますね
英語も公用語になってますね
このパラオ、歴史が結構、複雑でして…
§『パラオの歴史』
そもそもなのですが、
歴史のエビデンスが残ってない
有史となると、約4000年前
おそらく、現地の方々は、
予想ですが、日本でいう沖縄よりも沖縄
みたいな、生きてればナンくるナイサ～
みたいな国民性なんじゃないですかね？
この記録を初めて残したのは、
『スペイン』です
16世紀ごろから統治してました
その後、天然痘を持ち込んでしまい、
人口が約90％減少させました…
おそらく、それもありで、
1899年に『ドイツ』に売却
そこから、第一次世界大戦が勃発
そこで登場、日本が海軍を派遣
ドイツを降伏させ、占領しました
1919年パリ講和条約にて、
日本が委任統治領とされます
で、です、そこからインフラ整備です
あれ？そもそもないの？
ってところですが、
どうやら、ドイツがその辺り、
全く触れてませんでした
ドイツの目的が農作物、鉱石
これらを現地人に生産させ、
それらをドイツが独占してました
故に、超最低限しか整備してない
そこは、日本なのですが、
それらを粛々と進めていきます
行ったことは、
・電気設備整備
・水道設備整備
・学校教育整備
・病院衛生整備
・貨幣経済への移行
ただ、ドイツなどと違い、
日本は、現地を現地のままに、
日本化してやろうという意図は、
どうやらなかったようです
そもそも、全く整備がされていないから、
整備せざる得ないかったという状況ですかね
ですが、1933年日本は国際連盟脱退
ただ、継続統治が加盟諸国から認められました
そこで、やったぜ！となったのが日本で、
実は、国際連盟には、ある決まりがありまして、
『委任統治領に軍事施設を建設してはならない』
脱退したってことは、
守る必要がなくなった
なので、早速、海軍を設置しました
その影響で、第二次世界大戦の巻き込まれます
当然ですが、海軍があるので、
攻撃対象とされます
幸い、パラオ人の死者はいませんでした
周知の事実ですが、日本は敗戦
ポツダム宣言により降伏します
そこから、1947年からアメリカが統治します
なので、公用語に、日本語と英語があるってこと
そこから、独立するのが、
1994年10月１日正式に独立します
因みに、初の大統領は“クニオ・ナカムラ”
日系の方なんですよね
故に、現在でも日系の政治家が力を持ってます
なので、日本とは密接な繋がりがある
§『パラオ語？日本語？』
日本と密接な関係がある
愛知県にもあったりします
小生も道すがら事務所をみたことがあります
実は、謎に包まれております…
検索してみても…出ません
ただ、気にしてる方はいるようです
参照:http://blog.livedoor.jp/ese_admin/archives/52289120.html
ブログに挙げている方がありました
謎です…それに、アンガウル州の事務所でもない
ただ、愛知県は大らかです
参照:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www2.aia.pref.aichi.jp/koryu/j/kyouzai/PDF/H23/Palau.pdf
2005年の愛知での万博から、
教材を作成してるようです
そこに『パラオ語クイズ』がありまして、
少々、確認してみましょうか
１．ビールを飲むこと
２．ガソリン
３．美味しい
４．オウム
５．逃げる
６．怒る
７．楽勝
８．靴を履かないこと
９．ハンガー
さて、それぞれ、
パラオ語では、なんと言うでしょう？
まぁ、この流れからわりますが、
ほぼ、日本語なんですよね
ニュアンスがってもありますが、
まぁ、正解を確認してみましょう
１．ビールを飲むこと
⇒ オツカレオース
２．ガソリン
⇒ アブラ
３．美味しい
⇒ アジダイジョーブ
４．オウム
⇒ ヤッコチャン
５．逃げる
⇒ トーボー
６．怒る
⇒ アベレテ
７．楽勝
⇒ カルイカルイ
８．靴を履かないこと
⇒ ハダシ
９．ハンガー
⇒ エモンカケ
確かに、日本語感がありますね
他にも、
『弁当』⇒ ベントー
『選挙』⇒ センキョ
『大統領』⇒ ダイトウリョー
『大丈夫』⇒ ダイジョウブ
『仕事』⇒ シゴト
『客』⇒ オキャクサン
『饂飩』⇒ ウドン
『先生』⇒ センセイ
『船』⇒ フネ
『自動車』⇒ ジドウシャ
『おにぎり』⇒ムスビ
『野球』⇒ ヤキュウ
『電話』⇒ デンワ
『草履』⇒ ゾウリ
『飛行機』⇒ ヒコウキ
『電気』⇒ デンキ
『ごめん』⇒ ゴメン
『問題』⇒ モンダイ
『痛い』⇒ イタイ
『弁護士』⇒ ベンゴシ
『分数』⇒ ブンスウ
『危ない』⇒ アブナイ
『肺病』⇒ ハイビョウ
『よろしく』⇒ ヨロシク
『経済』⇒ ケイザイ
『気持ち』⇒ キモチ
『政治』⇒ セイジ
『インスタントラーメン』⇒ サッポロイチバン
最後の面白いですよね
日本が教育インフラを整備したため、
こういった状況になっているようです
故に、約70歳以上あたりの方は、
日本語が話せるようです
§『風光明媚なパラオ』
日本は、未だに資金供与などしております
参照:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/palau/data.html
2021年までの累計で、
約366.5億円です
そして、経済的には意外によくて、
参照:https://ict.teikokushoin.co.jp/statistics/world67.xhtml
１人当たりのGNI
パラオ：14,390ドル
これ世界平均が、12,070ドルなんで、
比較的には高いです
日本は、42,620ドルですが、
まぁ、それはそれですかね
因みに、
ミャンマー：1,140ドル
ラオス：2,520ドル
バングラデシュ：2,620ドル
パプアニューギニア：2,790ドル
ベトナム：3,560ドル
フィリピン：3,640ドル
インドネシア：4,140ドル
マレーシア：10,930ドル
周辺国のデータです
高いってことがわかりますよね？
そういえば、バングラデシュ
国旗を日本に寄せているのに、
公用語までは、日本語ではないんですね
と、それは置いておいて、
パラオは、いわゆる“南の島”です
そう、バカンスです！
観光地としては、結構よさそうです
参照:https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/ranking/sightseeing-palau
何せよ、自然が美麗です
そして、海外には珍しく、治安もよいそうです
参照:https://newt.net/ror/mag-849653214566
日本が長く統治したからですかね？
その影響なら、少し誇れそうです
ただ、物価は？といえば、
日本と大差はないです
参照:https://www.isaiah-japan.com/コラム/パラオの物価に関して/
まぁ、バカンスですから、
予算はしっかりとってことです
さて、パラオはどうでしたか？
面白そうな国ですよね
日本語が通じるかもしれない
数少ない観光地です
英語も少しできるなら、
もう、言語に関しては万全と言えそう
もう、コロナも明けまして、
多くの方は、ハワイ！ですが、
そこを少し外してみては？
ハワイよりは、物価は安いはず
爽やかな南の島
ふらりと、緩やかな時間を過ごしてみては？
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