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【SPECTと認知症、曖昧な基準を明確に】

【珈琲のオトモのマメ知識 vol.656】

↓ 一応、こちらが順番の前回の内容です


今回は、医療系の内容となります
小生のまったくの専門外ですね

ただ、医療は日進月歩でして、
進化を続けております

すると、そこに目を向けない
というわけにもいかないわけです

今回は、特に“認知症”
こちらを中心とした内容

社会問題でもありますし、
今後の高齢化を勘案しても、

絶対的に、無下にできない内容のはず
と言っても、専門家になるわけでなし、

かんたんな内容に留めようかと、
では、早速、確認してまいりましょう


§『認知症の現状』


参照:https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1105.html

認知症、それこそ、
もう社会的に認知された症状ですね

これ、おそらくですが、
病気ってわけじゃないんですよね?

そして、さらにMIC(軽度認知障害)
というものも、存在しているそうです

その推移(予想)としては、

毎度の手抜きの転載です…

2022年の日本の総人口が、
1.251億人なので、

約8%の方が認知症関連患者
だいたい、10人に1人ってこと

因みに、2040年は人口は減少と予想され、
約1.1092億人と予想されているそう

ってことは、もう10%オーバー
まぁ、予想ですがね

それに付けて、2045年は、
シンギュラリティも予想されます

AIが人間を超える岐路です
さて、どんな世界になっていることやら…

そして、そもそもの認知症の定義
参照:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.neurology-jp.org/guidelinem/degl/sinkei_degl_2010_02.pdf

『通常、慢性或いは進行性の脳疾患によって生じ、記憶、思考、見当識、理解、計算、学習、言語、判断等多数の高次脳機能の障害からなる症候群』

何となくわかりそうですね
今までできていたことが、できなくなった

みたいなことですかね
そして、認知症だ!ってのは、

何をもって、そうだと言うのか?
ひとつの判断基準が下記です

1.以下の各項目を示す証拠が存在する
 1)記憶力の低下
  新しい事象に関する著しい記憶力の減退
 2)認知機能の低下
  判断と思考に関する能力の低下や情報処理全般の悪化であり、従来の遂行能力水準からの低下を確認する
 1)、2)により日常生活動作や遂行能力に支障をきたす
2.周囲に対する認識(意識混濁がない)が、1.の症状をはっきりと証明するのに、十分な期間保たれていること
3.次の1項目以上を認める
 1)情緒易変性
 2)易刺激性
 3)無感情
 4)社会的行動の粗雑化
4.1.の症状が明らかに6カ月以上存在してる確定診断される

これが基準になります
多少、端折ってますがね…

これらからわかることがあります
『具体性に欠ける基準』ここです

1ヵ所だけ“6カ月”とあるので、
そこは具体的ですよね

それ以外は、はっきり、明らか
とかありますが、いずれも不明確です

判断基準に客観性が欠けている
おそらく、症例数などがその根拠

ってことなのでしょうが、
数値的な基準が少な過ぎる

日本で認知症の診断に用いられるのが、
『長谷川式認知症スケール』だそう
参照:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/tool/pdf/tool_05.pdf

日本老年医学会が出しているものですが、
これ、テスト形式になってまして、

具体的な数値のような検査項目
それは、全くありません

故に、実務上でも問題が生じます
例えば、介護保険の給付時などです

医者では、認知症と言われたが、
ケアマネジャーは、認知症ではないという

こんな状況があるんです
なぜかと言うと、

患者が、病院でやるか?自宅でやるか?
で、結果が全然違ったりするんです

いずれにせよ、不明確
でも、これが日本の医療です


§『そこで、SPECT(スペクト)!』


と、やっと本題かもしれません
このSPECT(スペクト)これって何?

横浜市が一番最初にヒットするので、
そちらで確認してみましょう
参照:https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/kenko-iryo/byoin/ybsc/shinryo-bumon/bumon/gazo/spect.html#:~:text=SPECT すぺくと は、Single,働きを見る検査です。

Single Photon Emission Computed Tomographyの略

Single = 1つの
Photon = 光子
Emission = 放射物
Computed = 計算する
Tomography =断層写真術

和名では『単一光子放射断層撮影』
だそうですね

どんなことをするのか?

『ごく微量の放射性物質を含む薬を体内に投与し、その薬剤の分布などから、臓器の働きを見る検査』

わかりやすくすると、
Aという物質を写すことができるから、

それを飲んで、身体中に回して、
そのAを撮影するってこと

つまり“血流”こちらがわかる
当然、脳であっても例外ではない

これが従来、
認知症と繋がってなかったようです

今では、PET検査というのも聞きますね
これらは、似たようなものです
参照:http://www.kochi-u.ac.jp/kms/hc_radio/ri.html

positron emission tomographyの略

positron = 陽電子
emission = 放射物
tomography = 断層写真術

和名では『陽電子放出断層撮影』
だそうです

こちらは、主にガン治療
こちらに用いられるようです

がん細胞というものは、
そもそも、代謝異常による

コピー不良によってできてしまう
悪性の細胞なので、

通常の細胞が摂取するブドウ糖の量
その3~8倍もの代謝をします

ここを逆手に取りまして、
ブドウ糖に似た検査薬を投与し、

その集まり方を観察する
そういった検査になります

こんな感じのモノです

§『それぞれのデメリットは?』


メリットがあるのは、
そりゃ、当然なわけで、

問題は、デメリットだと思います
悪いことも知った上で、

メリットは享受すべきですね

では、まず『SPECT検査』から…
参照:https://www.nmp.co.jp/public/dat/index.html

・被ばくリスクがある
・アルコール過敏の方は受けられない可能性
・治療すべき血管は正確にはわからない

つまり、妊娠中、授乳中
これらは、控えた方がいいかもです

そして『PET検査』は…
参照:https://www.docknet.jp/media/pet-3/

・被ばくリスクがある
・見付けにくいがんもあり、陰陽も不明確
・血糖値が高い方は、精度が低くなる

いずれにせよ、被ばくリスクがある
妊娠中、授乳中は、控えたい


§『費用は?』


これらいずれも、約10万円程度
保険適用があれば、約3万円ってこと

治療であれば… ⇒ 約3万円
予防であれば… ⇒ 約10万円

ってことになりますね
1、2割負担の方は、さらに割安となります

今後は、わかりませんがね、、、
5割負担でもおかしくない財政ですので…


§『数値化される認知症!?』


これ、期待せれることとしては、
“認知症の確定診断”ここですかね

そんなことできるのか?
それは、素人にはわかりませんが、

それこそ、検査などの症例等
増えてデータが揃ったとしたら、

今まで、曖昧であって認知症に、

『この数値をもって、認知症の確定診断とする』

って、ことに期待したものです
まぁ、個人差が大きいのでしょうから、

それも、難しいのでしょうが、
そこを何とかしないと、

それこそ、社会的な認知症への手当て
ここが難しくなるのも当然です

何より、認知症予防に対しては、
期待しかないですよね

例えば、認知症保険などに、
ある年齢での無料SPECT検査の付帯とか、

非常に効果があると思います
今、認知症保険も出始めているので、

こちらも期待できるかもしれません
裏話としては、保険会社側からしたら、

それによって認知症を防げれば、
保険給付しなくて済みますからね

しかも、被保険者としては、
それによって健康になっているので、

別に不利益のみか?と言われれば、
そうでもないかと思います


§『まとめ』


ザックリまとめますね

小さいけど、ザックリまとめの図

こんな感じですかね?
ただ、これから頼りにされそうです

団塊の世代の高齢化は始まっており、
こういった高齢者対策は急務です

ただ、それら進んだとしても、
それを、認知せず放置されると、

それでは、社会的な意義は希薄
国民側としても、知る“権利”ではなく、

知る“義務”として、
そもそも、認知していただきたいところです

今や、スマホひとつで、
こういった情報は取れますが、

取りにいかねば、得られません!
ここ大切!テストに出ます!

何を知り、何を得るのか?
自ら、常に幸福の選択をしていきたいものですね


↓ 一応、こちらが順番の次回の内容です


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