お嬢記録(お嬢の指☝️)

お嬢にとっての指☝️

我が家のお嬢(重度心身障害児)は、大変実利に基づいた動きをする(当社確認)。
この場合の実利とは、『結果的に自分の得になる』と言うことと考えてもらえたらいいかも。多分。
例えば初めに覚えた自発行動は『指を一本立てる』だったように思う。「指を1本立てられたら、お医者さんに悪戯して怪我したのを黙っててあげよう」みたいな条件を身内から出されたお嬢が、必死に得た技術である。見てる側にも伝わる必死さだった。
(そこまでして黙ってて欲しかったのか…お嬢よ…)

その後『指を1本立てる』という行動に、色んな意味がくっついてきた。親やきょうだい達が教えたものもあるし、自分で身につけたものもある。例えば、『あれして下さい』みたいな要望系は、ほぼ確実にお嬢自身の手で身につけたものであると考えている。
結果、私は顎や指で使われております。ハイ。
直近だと、『あいつがやりました』の密告系にも使われている。大半悪戯ではあるが…うん。うちのお嬢は中々怖いと感じる場面である。

あっ。普通に冗談や嘘もやりますぜ。うちのお嬢。

指1本、されどその1本が、人を動かしている。ある意味で人の中にお嬢の場所や存在を作らせている。

こう言うところが【お嬢】ではあるんだよなとふと思う。

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