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研究室パンデミックに負けるな



去年の私はとにかく弱かった。

どれくらい弱いかと言うと2ヶ月に1回発熱し、その後半月は喉がガラガラだったくらい弱かった。挙げ句の果てに年末には声帯をやっちまい、どう頑張っても声が出せない状況に陥った。

一人暮らしのため熱が出ると何もできない。母親の仕送りの果物の缶詰を食べなんとか命を繋げてきた。そして研究対象のトマトちゃんを何度も枯らしてきた。(ごめんねトマトちゃん君のことは忘れない)

この体調不良、8割は研究室パンデミックでもらってきたものである。研究室で大酒を飲む機会があると次の週には3分の2がくたばっちまうのだ。

まじで酒を飲むのをやめればいい、それだけなのだが理系大学生の楽しみは狂ったように酒を飲むことしかないためこれはどうやったって止められそうにないのである。

まじで自衛、自衛するしかない。

というわけで今年の目標「体調を崩さない」に設定した女の戦いの記録です。


vs修論発表会打ち上げ

あれは修論発表会の打ち上げのことじゃった…
当初はインターンに参加する予定で打ち上げには欠席予定だったが、幸か不幸かインターンに落ちたのでギリギリで参加できることになった。

修論発表を合同で行う隣の研究室と合同で飲み会を行うことになった。向こうの研究室が主催してくださるとのことで、そこの教授に「あなたの研究室はお酒どれくらい飲みますか?」と聞かれ

「あればあるだけ飲みます!!(特大笑顔)」

と答えてしまった。今年の目標「健康」とは思えない発言である。しかしこの時の私は自信満々だった。酒イキリってこういうとこがある。

案の定大量のビール、ビールビール、日本酒、ビール!これにはうちの研究室ニッコリである。うちの研究室は酒に目がない。

そして始まった飲み会、大量のオードブルと美味しいお菓子、ケーキ、お酒。ここではビール3缶と修論終わりでご機嫌の先輩に継がれた日本酒くらいしか飲んでない。周りも多分そんな感じだったがみんないつもより距離感が近かった。私も何故か酔っ払った同期をおぶって飲み会会場から居部屋まで戻った。

そして始まった二次会。外はマイナスなのに次々と窓からダイブしていく先輩、後輩、同期。完全に狂っている。

しかしここで私は冷静だった。
「こんな寒い日にアウターも着ず外に出るなんて、風邪ひくで」
酔ってるのに冷静な判断ができる私、賢い。
そんなことを思ったか思ってないかは忘れたが、室内で隣の研究室の学生の愚痴を聞いたり、助教の愚痴を聞いたりした。

今の所、順調である。あとはこのまま帰ればいいだけ…

雲行きが怪しくなっていく

そう、帰ればよかったのである。帰れば。

時刻は午前2時。うちに大学には徒歩圏内から通ってる人が多いので終電の概念がない。だがそろそろ眠くなってきたので帰ろうよ〜ムードが漂ってきた。

片付けをして、アウターを着る。そして

「え、帰るんすか??」

言ってしまったのである。ついつい楽しくなってこの瞬間が永遠続けばいいと、辛い現実から目を背けたくなり言ってしまったのである。普通に酔いが覚めてからキモい発言をしたと反省した。気をつけます。

そんで周りも悪くてみんな付き合ってくれた。朝まで語り合いコース突入なのである。みんなアウターを脱いで手には日本酒の入ったコップを持っていた。「みんなで夜明け見ましょうね!!」

まあ普通に歳なのでオールは無理だった。4時に解散して5時に寝た。

今の状況を確認すると、
外に飛び出さなかった +1
帰るのをグズった   −1
である。正直五分五分である。

怪奇!週明け人が来ない

週末はシンプル二日酔いでラーメンを食べるのに1時間くらいかかったり、おんぶの後遺症で腰が死ぬほど痛かったり、昼間に買い物に行ったら変なおじさんと鬼ごっこみたいになったりしたがあまり関係ないので割愛。週明けです。

朝起きると喉が痛い気がした。加湿器が切れていたのでそのせいで乾燥していると認識。さあ学校に行こう。我々は学畜。研究をするんだ。

そしたらびっくり3人ほど欠席していた。
ここで私は戦いのゴングの音が聞こえた。今年も来たのだ「研究室パンデミック」が、、、

昼頃、案の定1人からコロナ陽性の連絡が来た。やはりな、、と思いつつおもむろにマスクをし出す我々。何もかもが後手の対応なのである。そんなことしてる間にもう1人倦怠感で早退した…やば…

研究室の生存者たちの反応は様々であった
「俺も朝から若干体調悪いんだよね…」
「私も朝から喉が痛い」
「風邪は気合!かからないと思ったらかからない!」
「俺は体が弱いからもうダメだ…」
最後のやつはもうちょっと気を確かに頑張って欲しいが、基本みんな弱気スタンスである。

そんな中私は
「朝から喉が痛い!夕方になっても治らない!」
という1番コロナ確定演出がかかっていた。しかし何故か強気で
「かかりたくないのでかからない!葛根湯飲んで寝れば治る!」
という謎理論で気丈に振る舞っていた。そもそも葛根湯ってコロナに効果あるんか?

ついに病院へ

次の日、相変わらず喉が痛い。しかし本当に喉が痛いだけなのである。
一方研究室ではコロナ陽性者が増えてきている。欠席者も増えていた。順当にいけば私も欠席したほうがいいのだが、こういう時逆張りで元気が出てくる私は病院に行ってからくるので遅刻します!と連絡した。あくまでコロナではないというスタンス。その気持ちが大事。

昨年末喉をぶっ壊した時にお世話になった耳鼻咽喉科へ。基本無愛想だが、話の合間に見せる笑顔が素敵なおじさまドクターである。

喉が痛いこと、周りでコロナが増えていることを説明すると抗原検査を実施してくれた。素人がやる抗原検査とは違い、鼻から入れたけどそこもう喉でっせ!?みたいなとこまで綿棒突っ込まれグリグリされる。多分変な顔をしていたんだろう、お医者さんが笑っていたが、誰のせいでこんな顔になってるとお思いで??


で、陽性だったってワケ。事実突きつけられたらしょうがない。私は陽性です。


本当に酒飲むのをやめた方がいいよね。今年の目標「禁酒」の方がよかったか?


いやそれは無理だな


早く寝て元気になろー(実際喉が痛いだけで元気なのだが)


そんで薬局行ったら葛根湯を処方してもらったよ。私の処方合ってたんかい。

今は暇なのでエントリーシート書いたり飽きるまでデュオリンゴやろうかなと思います。皆さんも健康に気をつけて。

というわけで初戦vs修論打ち上げ編、大黒星でした。次は勝つ!!



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