7日間ブックカバーチャレンジ7日目
【7日間ブックカバーチャレンジ7日目】
いきなりですが、
キャンサーギフトという言葉が苦手です。
『歳を取ったら一緒に…』
思い描いていた未来が崩れ去ってしまいました。
「がん」が教えてくれたものなんかいらない。
私の大切な人を返して欲しい。
今は、そう口に出せるけれど、それを言えない空気があるのを感じていました。
どんな時も、頑張らなくちゃいけないんだと。
出来ないことは、私の努力が足りないのだと。
『こう考えたらどう?』
そう言ってくれる人はいっぱいいました。
心配してくれる人がいたとしても、ずっと寄り添ってもらうことは難しい。
本心を話せば、うざかられる。
いつまで悲しんでいるんだと言われてしまう。
立ち上がらなくちゃいけないのだと思うほど、体が動かなくなり、一日中、真っ暗な部屋の中で布団をかぶって過ごす日々が増えました。
みんなの和が大切。
家族が死ぬなんて、特別なことじゃない。
いい加減に立ち直れ。
私は暗い目をしている。
周りの人が、みんな私にうんざりしているように思えて、人と会うのが怖くなりました。
人前では、自分の暗さを見せないように笑顔を作りました。
そうすれば、受け入れてくれるからです。
演じていました。
本当の私を見せてはいけない。
私は忌み嫌われてしまう存在なんだと情けなくなりました。
そんな時、高校の同級生がメッセンジャーをくれました。
「他人から見て気丈にタフそうに見えても、決してそんなことはない。
闘うとは、本質的に孤独ですね。
仲間はいても、その瞬間は自分の勇気、だもんね。
誰に何を言われても、へいちゃらだぜ〜、なんて言いたいところだけど、そんなことないよね。
ちゃんと傷つく感性の人しかタフになる意味はない、そう思ってます。」
この言葉と共に、さらっと買いてあったのが、この本の名前でした。
ブックカバーチャレンジ最終日は
【絶望読書】
この友だちとは一度も同じクラスになったことはなく、今も頻繁に会うことはありません。
あるとしたら、Facebookでお互いを読んでいること。
社会的にはファイターである彼が、さらっとくれたこの言葉に触れ、
深い闇の中にいる時は、沈んでいていい。
沈みきったままでいい。
もし、浮かべる時がきたら、もがかなくても浮かんでいく。
力を抜こう。もがくのをやめようと思えたのです。
自分に嘘をつく生き方はやめよう。
それはそれで、異端児になり、バッシングにも繋がり、なかなかタフな生き方ですが(笑)
私は自分を嫌わなくなりました。
今なら、例えここで命が終わっても、
『いろいろあったけれど、私の人生、サイコーだったぜ!』と思えます。
きっと、メッセンジャーをくれた友だちは、これを読んでくれていると思います。
ありがとう❣️
人と出会うように、本とも出会いがあります。
誰も、他の人の人生に責任はないのだから、生きるって最後は自分。
そんな中、私をうざがらず、見捨てず、最後まで寄り添ってくれるのは、本なのだとわかりました。
最近は老眼で、さらに活字が頭に入ってこないし、私は読書から離れていますけれどね(笑)
ブックカバーチャレンジには、参加することに抵抗もありました。
そして、毎日、こんな風に書くつもりもなかったのです。
アップする本を選ぶ時、自然に自分を振り返りました。
こんなことを書いて大丈夫かと思うほど、勝手に赤裸々な投稿をしちゃいましたが、私には貴重な7日間でした。