7歳の誕生日
今日は姫の誕生日。
2016年3月7日生まれ。夫が旅立った年なので、姫の年齢は
夫が旅立ってからの年を表しています。
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結婚以来、鈴之助→豆太郎と柴犬と暮らしてきました。
鈴之助は白血病で12歳で。そして、姫が生まれた時は、2代目の豆太郎が、やはりがんで終末期を迎えていました。
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自分の命の限りをみつめていた夫は、豆太郎が旅立った時
「先に行って待っていてくれるんだね。そして、僕はもう人生で柴犬と暮らすことはない」と呟きました。
『もう○○は最後だな』という言葉を聞くたびに、本当に悲しかったです。
たぶん、この頃は私も追い詰められていて、冷静ではありませんでした。
まだ柴犬と暮らせる。
無謀を承知で私が勝手に家族にしたのが姫でした。
穏やかな柴犬を探すために、あちらこちらに出向き、千葉から姫を我が家に連れてきたのは、2016年のゴールデンウィーク。
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夫はギョッとした表情になりましたが、何も言わなかった。
怒るかなと思ったけれど、何も言わなかったのです。
そして、「名前は姫にしよう」と笑ってくれました。
身の置き所の無い、出口の見えない心身の辛さと向き合う中でも、「歩く練習をしようね」と外にも出かけたし、姫との時間には笑顔がありました。
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その頃は夫は入退院を繰り返すようになっており8月8日に旅立ったので、姫と夫が触れ合えたのは、実際はほんの少しです。
子犬の姫を見て、きっと夫は、姫が大人になるところは見られないと思っていたと思います。
もしかしたら、私は夫に、とても残酷なことをしてしまったのかもしれないとも思っています。
姫の瞳を見るたびに、この子の眼には夫が見えていたんだなと思います。夫との繋がりを感じて、救われているのは私なのだと思います。
姫は7歳になりました。
あれから7年の月日が経ちました。
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