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SDGs ×”新しい生活様式”
新型コロナウイルスによって、日本中が「新しい生活様式」に移行しています。おそらく多くの人が意識しているものが、「飛沫圏内に不特定の人が関わるときは、マスクをする」ということかと思います。
話題は、「不織布マスク」について。
不織布マスクは今や一般的な製品で、ホームセンターやドラッグストアなど身近な所でも手に入るようになってきました。安い、使い捨てで衛生的、機能的…など、費用対効果がいいのも選ばれる理由のようです。
ある日、ふと不織布マスクって素材が何でできているんだろう…、と思い調べてみることにしました。
全てじゃないようですが、いくつか調べたところ、ほとんどのマスクがポリプロピレン・ポリエチレン などの素材でした。
つまり、プラスチックです。
続いてこちらの写真をご覧ください。
こちらは、今日自転車で通勤するときに発見した「ポイ捨てマスク」です。素材は不織布、つまりプラスチック。10分程度の通勤路に4枚発見しました。
無意識に落ちてしまったのかもしれません。意図して捨てたのかもしれません。いずれにせよ、ポイ捨てされたマスクです。
このマスク、もし誰にも拾われず、このまま自然界に取り残されたらどうなるんだろう…と思い、調べてみました。
自然界では、有機質の土に住む微生物たちが、あらゆるものを分解しようとし、自然のエコシステムが働いています。しかしそれにはとんでもない時間がかかるようです。
どれくらいだと思いますか? 1つ調べてみたデータです。
これは有機質の土に完全に埋められた、ことを前提にした一つのデータ。
プラスチックは10~20年以上、モノによっては400年近い時間がかかる…
400年前って…江戸時代やん。。。と。
話をマスクに戻しましょう。
アスファルトにポイ捨てされていたマスクたちは、あのままではまず分解されることはなさそうです。そこにある以上ずっと、残り続ける。風雨にさらされてボロボロに砕け、「一見砕けたようになくなった」ように見えて、実は細かいプラスチック粒子として残る。
そう、マイクロプラスチックです。
川や海に流れ出たマイクロプラスチックは、魚や鳥がエサと間違えて食べる→胃袋で溜まる(分解できない)→人間が魚を食べる→人間にもたまる。今後こういう時代がやってきます。
何世代か先の子どもたちは思うでしょう。「食べ物みんなにプラスチックが含まれている。なんでこんなことになっちゃったんだ」と。
その元をたどれば、このポイ捨てマスクはその一旦なわけですね。
マスクもそう、それ以外のものもそう。
うっかりも含めてプラスチックが自然界に散らばらないようにしたいものです。SDGsが謳う「作る責任、使う責任」は、結局のところ私たちの「地球への想いと行動次第」なんだと思うわけです。
落ちてたマスクは、全て回収させていただきました。コロナ対策も大事…だけど地球のことも大事…だと思いたいです。この話題もまたおいおい…。