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ホテルの人事異動と理想と現実

ホテルでは沢山の部署があるので
定期的に人事異動があります!

大きな組織になると避けて通れない事で
私も人生初の人事異動というものを
経験しました。

入社3年目でレストラン部門から宴会部門へ
自分の意思に反して異動です。

宴会部門には温製料理をつくる
宴会ホットと
冷製料理をつくる
宴会コールドに分かれてますが
わたしは宴会コールド部門へ配属されました。

このセクションには
料理長
副料理長がいて
コックが10〜15人ほど働いています。
宴会なので人数が多い
凄く初歩的な事ですが料理を覚えるより
まず人の名前を覚えます

ホテルは年中無休でスタッフは交代で休みますから
休み明けの初対面のスタッフと自己紹介を
何度もして
名前を覚えての繰り返し😂
印象が薄いと自分の名前は覚えてくれません 笑

覚える事は多岐にわたり
宴会コールド専用の
冷蔵庫と冷凍庫、調味料置き場があり
場所や納品される食材を覚えます。

厨房の隣には何百種類ものお皿が保管されてます。


こんな感じの宴会用の皿が
大中小と何百種類とあるのですが
これを料理の使用用途に合わせて
新人が必要な数だけ準備、調達してきます。

要領の悪いスタッフは準備できずに先輩から
怒られます😅
前日から事前に確認しておくスタッフもいます
こういう仕事って料理人の本には
のっていないんですよね😂

なのでホテルの煌びやかな仕事に憧れて入ってきた
料理人は理想と現実のギャップに打ちのめされ
皆んな辞めちゃうのです!

料理が覚えれると思ったけど皿集め?
みたいな 笑 
レストランもそうですが先輩にコーヒーを入れる
仕事は宴会コールドにもあります。
これも伝統的な新入社員の仕事です。

1人1人の好みを覚えるのも同じで
この人はブラック
この人は砂糖二杯
この人はクリームでこの人は牛乳入れる…とか

わたしは3年目なので、やりませんでしたが
レストラン時代は後輩がいなかったので
2年間やり続けました

そして入社3年目に
コーヒーを自分の好みで初めて入れてもらった時に
やっと先輩になれたと思い
泣きました😭😭😭
涙で前が見えませんでした

今まで自分がやっていたのに…
という気持ちです。


宴会コールドの場合はスタッフ全員が仕事の
手を止めて全員でコーヒーを飲みます
皆んなで談笑しながらコミニケーションをとる
チームワークを高めるため仲間意識を植え付ける為です。

人数が多いぶんチームワークが無いと
良い仕事ができません。

宴会の仕事内容は主に
政治家や一般企業、イベントの立食パーティー
土曜日と日曜日になると立食パーティーと
婚礼も入ります。

お台場という立地なので
TV局のケータリングもあります。

宴会になるとレストランとは料理内容も変わり
仕込みも全然違うものになります。

全て協力して仕込みを行うので
レストランの仕事とは少し異なります。

レストランは各ポジションに1人なので
野球のように自分のポジションから離れません
なので自分のポジションの仕込みが終わらなければ
誰も手伝ってくれない。

宴会はサッカーの様にポジションを
自由に変えていき守備の選手が
ゴール前まで攻めるように
仕込みの遅れてるポジションをサポートする事が
沢山あります。

なので全員で仕事を終わらせて全員一緒に帰る
これが宴会です。

今回は宴会料理人の理想と現実を
書きましたが
次の記事でも書いていきます。




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