「やまと絵展」教科書で見たあの作品が楽しめる
「やまと絵展 -受け継がれる王朝の美-(東京国立博物館)」
を鑑賞しました。見ごたえ充分、超豪華でした。✨
何度でも訪れたくなる特別展です。
というのも、教科書や美術全集などでよく目にする有名な作品を展示。
それに期間ごとに作品の入れ替えがあります。
第1期 10月11日(水)~10月22日(日)
第2期 10月24日(火)~11月 5日(日)
第3期 11月 7日(火)~11月19日(日)
第4期 11月21日(火)~12月 3日(日)
やまと絵とは?
印象的だった作品を少しご紹介します。(撮影NGでした)
神護寺に伝わる「神護寺三像」 (第2期)
「伝源頼朝像」「伝平重盛像」「伝藤原光能像」
この三像が並んで展示されている展示スペースは、
威厳たっぷりな空気感が漂っていました。
幅1メートルを超す3つの人物像はほぼ等身大。
小さなお子さんが、頼朝像の装束のカクカクした様子を
「折り紙みたいだね」と言っていたのが可愛らしかった。😊
源頼朝(みなもとのよりとも)は、黒い装束で迫力がありました。
「三大装飾経」が美しい
最も美しいと評される
「久能寺経」「平家納経」「慈光寺経」 (第4期)
経典って言うと古びたイメージですが・・・
とても美しく煌びやかですね。
そもそも、お経に美しい絵が描かれた「装飾経」というものを初めて知りました。特に平家納経が優美です。はぁ~✨見とれてしまいました。
「源氏物語絵巻」
柏木(第2期)と
夕霧(第4期)を観ました。
時間の経過で色褪せているとはいえ「柏木」は緑色が印象的。
「夕霧」は雲居雁の朱色の衣装が鮮やかでした。
夕霧の手元にある手紙が、手紙とは思えない豪華な感じです。
「え? 昔の硯って巨大!」😅
「百鬼夜行絵巻」(ひゃっきやぎょうえまき)
(1期・2期 と 3期・4期で場面替え)
長い間放置された調度品などが妖怪と化す。どこかユーモラスで面白い妖怪たちがゾロゾロと登場。琵琶の妖怪(1期・2期)が可愛い。👻
右から左へ行進する妖怪たち。巻物のラストで暗闇に赤い太陽(?)の絵が出てきて、ゾッとしました。なんだろうこの怖さ・・・。👻
「浜松図屛風」
通期展示。
右から左に春→夏→秋→冬と変わり、四季が丁寧に描かれています。
構えが雄大ですね。気持ちまで広がっていくような気分。
さまざまな鳥が飛び交って楽しそう。草花も美しい。
その他にも名品がズラリ。
「えー、こんなに小さく描けるの?」と扇子には驚くほど細い線で描かれた小さな人物や風景。
源氏物語の各場面を扇面に描き、屛風に貼った源氏物語扇面貼交屛風など、眺めるだけでもなんだか雅な気分に・・・。✨
キラキラとした装飾の技法、金や銀の美しさにも日本の美意識が感じられます。
蒔絵の硯箱も豪華でした。
水墨画の白で表現される空間。雪や霧。余白の持つパワーみたいなものを感じます。何も描かれていないのに。そこに確かな存在感。
いにしえの日本人が描き上げた美しいものを、私たちが美しいなと思えることも素敵なことですね。
それぞれの作品にキャッチコピーがあります
今回、作品それぞれにコピーがあって鑑賞に役立ちました。
観てからキャッチコピーを読むのも面白いです。
第2会場まですべて見るのに3時間はかかりました。💦
美術鑑賞も体力が必要ですね。
それにしても、各地に散らばっている文化財を集結させるだけで大仕事でしょう。現地まで行かずに、国の貴重な文化財を鑑賞できるのはとてもラッキーです。
いつかまたどこかでお目にかかれるかなぁ。🙄
色彩やスケール感など、写真では伝わらない質感を楽しむだけでも
観る価値がありそうです。やまと絵展は12月3日(日)まで。
特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」
平成館 特別展示室
2023年10月11日(水) ~ 2023年12月3日(日)
博物館の本館前にある大きなユリノキ。当日は良いお天気でした。
夕暮れ時はちょっと幻想的な風景に。
帰ってから源氏物語絵巻を復習。
ああ、この本断捨離しなくてよかった~。😅
お読みいただいてありがとうございます。😀
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