プラナカン建築の花模様 -mamenote.vol.1-
シンガポールのマジョリカタイル巡り。下町にあるショップハウスの思いがけない華やかさに出会い、感激しました。
以前から「サイゴンノオト」「台北マメノオト」というZINEを作っており、今回は感激したあまり、シンガポールに来て初めての記事にしてみました。
名付けて『mame note vol.1』。雑誌の1ページ風に仕上げてみました。
A4のPDFですので、ダウンロードしたりプリントしたりしてお楽しみいただいたり、旅のお伴にしていたけたらとってもうれしいです。
もちろんこのままウェブでも読めるよう、以下に記事をご紹介します。こちらもお楽しみいただけたらうれしいです。
プラナカン建築の花模様
白い壁に鮮やかなマジョリカタイルが飾られて
Petain Road Shophouses, Singapore
シンガポールの下町、ペタイン通りの一角に現れた建物は花模様のマジョリカで彩られていました。壁一面のハイビスカスモチーフ、床には幾何学模様のセメントタイル。シンメトリックに配置された窓やドア、屋根や軒下の装飾の美しいこと。思わずため息がもれました。
1930年代、イギリス人建築家の手で設計された2階建てのショップハウス。通りに面して18軒が隣り合わせに並び、1階を商店、2階を住居として使う、シンガポールをはじめアジアでよく見る建築スタイルです。
何といっても印象的な花模様のマジョリカタイルは、ヨーロッパや日本から運ばれたもの。当時日本では、現地の人々に好まれるモチーフを描いたタイルを生産して台湾や東南アジアに輸出しており、今も各地で日本製のマジョリカタイルを見ることができます。
建物の2階はフレンチスタイルの装飾窓に東南アジアらしい色ガスがはめこまれ、その上には優雅な西洋風レリーフ。柱にはヨーロッパの色合いで施された中華モチーフの彫刻が見えます。1階の窓や扉の飾りはチャイニーズ風。欧州様式と中華の装飾が上品に混ざり合った優美なプラナカン建築には心も揺さぶられます。
過去には取り壊される計画が持ち上がったこともあるそうですが、現在では歴史的建造物として政府に保護されているとのこと。ちょっと覗いてみると、18軒は店舗やオフィスが入居しており、室内は現代的におしゃれに改装されていました。
ペタイン通りから大通りのジャラン・べサール通りに出ると、飲食店や商店が並ぶ下町らしい風情。マジョリカタイルを施したショップハウスもちらほらあって、ぶらぶら歩きとグルメ散策にぴったりのエリアでした。
アクセスはこちらです(Google Mapsより)
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