チャイナタウンに見つけた、いつまでもいたくなる中国茶ティーハウス
こんにちは。シンガポールのわん吉です。
チャイナタウンのマクスウェルフードコートの近く。軒を連ねるショップハウスに、シンガポールらしからぬ落ち着いたお茶屋さん Tea Chapter がありました。
1階は茶葉と茶器のショップ。お茶を見ていたら、オーナーさんが「2階でお茶飲んでいってね」と声をかけてくれました。それでは、と脇の階段を上がってティーハウスへ。
ティーハウスのおばちゃんに「2階は個室の有料席、3階は無料席。どっちにする?」と言われ、3階を選びました。行ってみると誰もいなくて広々。大正解!
一角に座るとおばちゃんにメニューを渡されました。1階ショップでおすすめされた茶葉「御用黄金桂」と、おばちゃんおすすめの「茶叶蛋」を注文。
まもなくおばちゃんが茶器のセットを運んできてくれました。ガラス製やかんはアルコールランプでの温め。電気ケトルよりもずっと趣ありますね。時間を急がないお茶の時間っていいなぁ。
おすすめの茶葉「御用黄金桂(Golden Cassia)」は福建省安渓で作られた軽めの発酵の烏龍茶。
おばちゃんが一煎目を淹れてくれました。温めた急須に茶葉を大雑把にひとつまみ入れ、ポコポコ湧いたお湯を注いで、「一回めは捨てるのよ」とすぐに脇の壺にジャーッと注ぎ出しました。
「これからお茶を淹れるわよ」と急須にお湯を注ぎ、蓋をした後も上からお湯をかけます。「30秒ね」とおばちゃん。そのあと把手のついた白い茶海にお茶を淹れてくれました。
茶海から細長い香杯にお茶を注いで、「まず香りを嗅いでみてね」とおばちゃん。わん吉は香杯のお茶をお猪口のような茶杯に移して、空になった香杯を鼻に近づけ、残り香を楽しみました。
「どう?いい香りでしょ?」とおばちゃん。「うん、お花の香りするね」とわん吉。茶杯のお茶は軽い飲み口で、お花の香りがほんのりほわっと漂いました。
「じゃ、あとはごゆっくりね。茶たまごはこのあと持ってくるわね」とおばちゃん。
まもなくやってきた茶たまごは中華香辛料の味もなく、さっぱり仕上げ。お茶のお伴になかなかよい相棒でした。
2階の個室有料席は、ノスタルジック映画に登場しそうなおしゃれ茶席の趣です。今度誰かと来る時はこちらで素敵にお茶しよう。
エリザベス女王も訪れたことがあるという、シンガポールのチャイナタウンにあるティーハウス。おばちゃん曰く、週末は混むそうなので、平日がおすすめです。
Tea Chapter : 9 Neil Road Singapore 088808
ティーハウスは11:00〜21:00(金土日は22:30まで)