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【はじめたこと 2 】 読書 そして 片付けの話

本を読むことはほとんどなく過ごしてきた人生。23歳になり、仕事を休職してからゆったり過ごす日々が増えて読書をよくするようになりました。本を読むと自分自身が広がって豊かになる感覚。まだまだ読書を始めたばかりですが最近読んだ1冊を紹介します。

おしゃべりな部屋

おしゃべりな部屋 / 川村元気 近藤麻理恵

片付けのサポートを仕事としている主人公と相棒のボックスが色々な人の家に行き、片付けの手伝い・アドバイスをしていくお話です。様々な思いを抱いて片付けられない人が片付けをする中で自分の中での思いが変化していき、片付けの奥深さ・大切さを感じました。
片付けをするポイントとして手放すか手放さないかは "ときめくかどうか " が大切なのだとか。


私の父はモノへの思い入れが強く、なかなか手放すことができない人。気付けば家の2部屋は歩くスペースもなくモノで溢れかえっていました。
実家に帰ってきたら元々私の部屋だったところも物置化とされ、私の居場所はここには無くなってしまったのかと辛くなりました。そんな中、体調を崩し仕事を休職し、実家に帰ってくることに。何もしていない自分が嫌で何かしようと片付けをしてみることに。今まで何度も何度も片付けをしましたがその度に父に叱られ、今回の片付けも案の定、叱られました。片付けるものが自分のものではないため「これを捨てたらお父さん怒るだろうな」と父のことばかり考えてなかなか片付けが進まない日々。そんな中、図書館で何気なしに本の内容も知らずに絵とタイトルだけで選んだこの本。今の自分にこの本を読むように何かがそうさせたのだと、あんまり運命とかいう言葉は使わない私ですがその時は運命だと思ってしまいました。片付けができない人・物を溜め込んでしまう人の気持ちも少しずつ理解しながら読み進めていきました。結局のところ自分のものは自分で片付けないといけない、片付けはその人自身を変えるし、心の整理もすることができる。私はこの本を父にも読んでほしい、そしてみんなで片付けをしていき、楽しく暮らしていきたいと思ってます。(まぁ父は頑固親父なのでなかなか手強いですが…) 
そして片付けをしていき、だいぶ部屋が片付いてきました。この本を読んでから様々な方法で父にアプローチしていきましたがその度喧嘩になりましたが、それでも片付けを辞めることがなかった私。そのおかげか片付けを進めていく娘の姿に刺激を受けたのか段々と父も片付けをしていくようになりました。まだまだモノを手放すことはできない父ですが、でも変わりつつある姿に「あぁ、諦めずに続けてよかった、私の頑張りは無駄じゃなかったのかな」と思えています。でも今のままではまたモノが溢れかえる部屋に戻るかもしれません。そのためにはきちんと父と向き合って話し合う時間が必要だとも感じています。

まだまだ長い道のりでおしゃべりな部屋のように片付けがうまくは進んでいくのは難しいですがこの本と出会えたおかげで片付けをしようという気持ちも芽生えたし、私が片付けに対して諦めずに進めた一冊でした。思いがどんどんと溢れ、文章は長くなりましたが片付けに対して悩んでいる方はどうぞ読んでみてください。挿絵も可愛くて素敵な本です。

まめ。

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