【川柳連作】 丁度時間となりました
失言である春の移ろい
てかてかのスカート似合う指導員
食通はわたしを避けるわたしも避ける
座禅組む気障な人ほど咳をする
三年もピザの出前を待っている
食塩のいじられキャラ度MAXで
焚火の日修正テープの替えがない
花鰹十日戎の夜に咲く
若狭湾地図の上では鹿鳴館
新鮭を抱いて突撃寺田町
浜名湖に麹の雨を降らせたい
目に映るウツボカズラの下半身
新しい5番アイアンすぐへにゃる
当たり屋を乗せたタクシー車検切れ
お歳暮のカタログにある賭場荒らし
鍵となる海綿採りが干されてる
あみだくじ遠くの人と結ばれる
ねーそこの左からきた異邦人
爆弾魔発酵バター使い切る
熊の胆が顔に見えます逃げなさい
※「詩歌梁山泊~三詩型交流企画」のwebサイト「詩客」(2023年3月3日号)発表作
同webサイトhttp://shiika.sakura.ne.jp/works/2023-03-03-23692.html