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それが出来なくとも何ともない - 岡山の旅2

2025.2.15

倉敷民藝館の後は滔々ギャラリーへ。
出発の前日に柚木さんの原画展が始まることを知ったのです。

『柚木沙弥郎 旅の歓び、旅の色彩 原画展』

柚木さんが世界中を旅して描かれたものが展示されていた。これまで柚木さんの展示では、型染めや絵本の挿絵を見ることはあっても旅先での絵を見るのは初めて。

柚木さんらしい明るく温かみのある色で描かれている。中でもポルトガルの海辺の絵に惹かれた。柚木さんが描くと、青色も不思議と温かく感じられる。

柚木さんはどんな旅をしてきたのか興味を持ち、『旅の手帖』を購入。

帯の文章がいいなと思った。

「旅行では出来る範囲を充分楽しむこと。それ以上は又今度に譲る。生涯のやり方をこれと同じでやったらいい。同時よりもその時々が大切であろう。又今度!それが出来なくても何ともない。だから今を大切に」

『柚木沙弥郎 旅の手帖 中世芸術に憧れて』

私が旅をするとなると、事前にかなり調べ、行きたい場所をぎゅっと詰め込んだ計画を立てることが多い。おそらく旅への感覚や体力の近い人としか一緒に行くのは難しいと思う。でも、"又今度!それが出来なくても何ともない。だから今を大切に"というマインドは持っていたい。旅の計画がタスクみたいになってしまい、楽しめなかったら本末転倒だからな…

一緒に柚木さんのミニカードも2枚購入。
犬好きのパートナー、飼い猫に夢中の両親へのお土産に添えようかな。

あと、ギャラリーには色々な器があり、高久敏士さんの器に惹かれた。マットな白のお猪口。
今の自分には勿体無いような気がして買えなかった。もしいつかこれを買えたら、中国茶を入れてみたいな〜と妄想する。

滔々さんで美しいものを沢山見て、いい時間だったな。

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