神対応はビジネスの基本~コーヒーとアイドルと福祉論2
最近、テレビのバラエティー番組で須田亜香里さんや柏木由紀さんがタレントを相手に握手会の再現をしてとてもキュートな対応をみせる、という場面を目にする事がありますよね?そのような対応が「神対応」と呼ばれているわけですが、これって何も神の領域ではなく、私たち誰にでもできる事だと思います。
「いやいや、そうはいっても私は人見知りだから須田さんみたいに笑顔で人と接することができないんです」「思ってもいないことを相手に伝えてご機嫌とるのすごく苦手ですよ」と思うかもしれません。私もコミュニケーションが下手だったし今でもそうです。なのに、今は介護保険を活用する必要がある人の生活構築を助けるケアマネジャーとして働いていますし、その前は介護福祉士として認知症対応施設などに勤務していました。コミュニケーションが下手なのになぜそんな仕事を10年以上続けてこれたかというと、これは私なりの理由があるのですが、それはまた別の話ということで。
13年前に介護の世界に飛び込むまでの私はとにかく人と目を合わせるのが苦手で、高齢者の要望を聞き取れなくてよくリーダーに怒られていました。こんな調子であるため、仕事向いてないんじゃない?と言われましたし、私自身もこれはダメかなと大変に落ち込んでいました。
しかし、初心を思い出した私はそれからなんとか食らいついて、気が付けば介護職員として10年勤務していました。
その中で、認知症介護をもっと広く世間に知ってもらうための認知症カフェを充実させるという夢に近づくため、ケアマネジャーの試験を受け、猛勉強の甲斐あって合格し、念願のケアマネジャーに就職することができました。
ではなぜコミュニケーションが下手だったのに、認知症介護に携わることができたのか。それは自分の個性であるスローペースな性格を生かした事です。高齢者の介護、特に認知症であれば迅速な対応よりも相手の気持ちを探る時間をかけてゆっくり対応する必要がありました。普段の声掛けも早口ではソワソワさせてしまうからです。私にはそういう話し方が元々身についていたのでそこを強化していくことにしました。
あとは、とにかく相手の目を見るように訓練していきました。これは根深い問題で、すぐには直らず時間がかかりました。それでもあきらめずに続けていき、次第に相手の反応も良くなっていきました。
私のこうした考え方は、13年以上通い続けているアイドルグループSKE48から参考にしている部分が大きいです。一番最初に応援していたメンバーである秦佐和子さんはすでにバラエティーに引っ張りだこで、ダンスも全力で鬼気迫る魂を見せてくれるし、握手会はとにかく親切丁寧、無茶ぶりにも100%応じるという、今でもそこまでやるメンバーは数えるぐらいしかいないと思うぐらい、これぞ神対応でした。秦さんがなぜそこまでできたか、それは彼女の目標が声優だったからという事。そもそもアイドルが最終目標ではなくあくまでも声優になるための足掛かりで知名度を高めておく段階として割り切っていたため、だからこそステップアップまでの短い年数において全力を出すことができたのです。
私自身は秦佐和子さんを1年ちょっとしか応援できませんでしたが、なにがなんでも声優という狭き門を突破しようとする秦さんの鋼鉄の意志に影響を受けています。具体的な目標を設定しているからこそ仕事に全力で取り組める。ビジネスとしてこれはかなり効果的です。
その後、推しメンが秦さんと同期の後藤理沙子さんになり、卒業してからは後藤さんのソロ活動を応援しつつ、現在も活動中の上村亜柚香さんを応援しています。後藤さんや上村さんもアイドルの時から将来の夢を決めて努力を重ねていて、私も日々励まされています。
このように、私はアイドルを終着点にせず通過点に考えているメンバーを推す傾向があるようです。
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