見出し画像

30代で遺言書を書いた話。

こちらは、「夫婦再構築のためにやって良かった事シリーズ」のお話。
前回の記事はこちら。


今回のタイトルにある通り、私たちは再構築の一環として遺言書を作成し、法務局に預けた。

なぜ?どうやって?という疑問を持ってもらえたら嬉しい。(?)その疑問にお答えする形で書き連ねていく。


なぜ、その年齢で遺言書?


これには「再構築の一環として」と言う回答になるだろうか。

夫婦の危機というものを迎えて、「あえて婚姻関係を結び、夫婦という形を取る理由」について考えてみた。
法的に婚姻関係を結ぶことで変わる事、それは「財産分与」がひとつになってくるのかなあ、と思ったのだ。

あとは「相手の危機に法的に付き添える(入院の時とか)」くらいか。

その2つの中でも、財産分与というのは大きい。自分が汗水垂らして稼いでくるお金、それをたとえ離婚するとなっても、「2人共有のもの」として分け合うのだから。

財産分与という責任を負いつつも、生活費を折半し合えるというメリットもある。

現在同性婚が認められていない日本では、法的に誰かと財産を分け合って協力しようと思うと、異性と結婚する必要がある。これは、わざわざ夫婦という形を取る理由になるのではないか?

結婚すれば自動的に財産分与という事にもなるだろうが、自分が仮に死んだ時、どこに財産が入れてあるかは明記しておいたほうがいいなと思った。

いつ死ぬかなんて、分からないからね。

そして、どうせ明記するから、遺言書という形できちんと作ろう、そう思ったのである。

ご縁をいただいて結婚した相手。色々色々あったけど、自分の財産を分けたいと思える異性は、今のところ夫しかいない。これは、結構有難いことだと思っている。

「お金の話だけして冷たい」だろうか?
私は時給制で働く会社員だから、自分が差し出した「時間」=「命」=「お金」だ。だから、自分の命を分けたいと思える相手だと思うと、冷たいわけではないかな〜と思う。

遺言書ってどうやって作るの?


まず、Googleドキュメントで雛形を作った。
書いた内容は、

・誰に財産を相続させるか
・そのお金はどこの銀行、証券口座に入れてあるか
・遺言の執行者を誰にするか

この3つ。

遺言書の書式は、調べればいくらでも出てくるのでご参考に。

あとはこれを手書きで紙に書き出し、法務局に持っていくだけ。本人が出頭する必要がある。金額は、収入印紙で3900円。

詳しくは法務局の公式サイトに。

https://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html

法務局では少し待ったが、思いの外あっけなく終わった。ちなみに、法務局では遺言書の書き方相談とかに乗ってくれるわけではないので、どうしても校正してほしい方は司法関係の専門家にご相談を。

また、私は遺言書には葬式の希望などは書いていない。遺言書とは別にエンディングノートを作って、夫に共有してある。

遺言書は作って良かった?


この答えはYESだ。
前述したように、夫婦で財産のありかを公開しあって、分け合うんだねと認識し合うことで「わざわざ婚姻関係を続ける責任」というものがわいてきた。

もちろん責任だけではない。お互いに金銭的に助け合うというメリットを享受できるね、という事も分かち合えた。

以前別の記事にも書いたが、最近、身近な親戚が突然亡くなった。本当に突然の出来事だった。当然遺言書もなければエンディングノートもない。

遺された側は、失意の中事務的な手続きに追われる事になった。そんな慌ただしさで、ゆっくりと弔う時間もなかった。それが余計に悲しくて、自分が死んだ後は夫にゆっくり時間を過ごしてほしいと思った事も、今回のきっかけ。
夫に対してそういう慈愛に近い感情を抱くとは思っていなかったが、これもひとつ行動を起こしてみたからだろうか。


どんな事も、行動してみて初めて分かることってたくさんある。
面倒くさがって先延ばしにする事もできるけど、自分の死や遺された家族について考える事は、どうせいつかはやる事なのだ。

そして、今回「夫婦再構築」と「身近な人物の死」いうきっかけをもらえた事で、スッと行動に移ることができた。きっかけは悲しかったり辛かったり、「どうして私が」と思った事もあったけど、私の人生に必要な出来事だったのかもしれないね。

************

いつも読んでいただきありがとうございます!
あなたのスキが励みになります🩷

たくさん読んでいただいている記事はこちら↓


よろしければサポートお願いします! いただいたサポートでより赤裸々に再構築について書いていきます!