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夫婦再構築のためにやって良かったこと③「婚姻契約書を作る」

先日、我が家の「婚姻契約書」がようやく仕上がった。
1年近い年月を重ねてようやく形になった。
後から私たちの契約書を少しだけ公開するので参考にしてもらえたら。

婚姻契約書って何?と思われる方もいるだろう。
ググるとこの様に出てくる。

「婚前契約」とは、結婚後の生活や離婚の際のトラブルを防ぎ、幸せな結婚生活を送ることを目的として、結婚前にする契約のことをいいます。
結婚後も夫婦間で契約することはできますが、結婚後の夫婦間の契約は、いつでも取り消すことができるという規定があるため(民法第754条本文)、取り消されてしまうおそれがあります。
また、後述する夫婦の財産についての契約は、結婚前に締結しなければなりません(同法第755条)。

https://shinjuku.adire.jp/column/302/

私達は結婚後に契約書を作ることになったので「婚姻契約書」という形だが、可能ならば結婚前に「婚前契約書」を結んでおいた方がトラブルは少なくなるだろう。

なぜ今更、私達夫婦は契約書を作ったのか。

「文字にして契約書として形作ることで意識が変わるから」である。

2人でどういう軌跡を辿って契約書を作ったのか、つらつらと書いてみようと思う。


契約書を作るきっかけ

私の記事を読んでくださった方はお察しの通り、様々な問題が絡み、私達は離婚届を書いた。そして再構築を行なっている。下記の記事から経緯が読める。

さて、再構築といっても口だけで、形に残らないものは嫌だった。後から振り返って「再構築したんだな」と思える何かを残したかった。

ある日、いつもの様にネットを徘徊しているとこんな記事を見つけた。
(現在は写真が削除されているようだが、記事は読める)

(余談だけどこのR25というコンテンツ、様々な切り口でのインタビューや記事があって面白いのでよく読んでいる。)

なんだこれ!すごい!と純粋に思った。
インタビューを受けているSILVAさんという方、前回の離婚で揉めた事を糧に、今回の結婚では契約書を作ろうと思われたとの事。

よく勘違いされるんですけど、「離婚を防ぐための契約書」ではないんです。快適に過ごせて、もし別れることになったとしても円満にお別れできるようにするための契約書。

SILVAさんの発言より抜粋

と書かれていて、これだ!と思った。
再構築を進める上で、「安心して離婚できる契約書」があれば、お互い無理だなと思った時に揉めなくて済むだろうと。

離婚の可能性を考えて結婚しているなんて嫌だと思う人もいるだろうが、私はこのSILVAさんの価値観に共鳴した。

思い立ったらすぐ行動


これは私の座右の銘なんだけど、1番若い「今日」という日にやろうと思ったことはやってみたい。
嫌だったらやめれば良い。最初の1歩を踏み出さないのは勿体無いと思っている。

早速夫に提案した。
その時の反応は覚えていないけど、アッサリ同意してくれた気がする。

すぐに、草案作りに取り掛かった。
今は本当に便利で、「婚前契約書」とググればいくらでもテンプレートが出てくる。その中から良さそうなものをGoogleドキュメントにコピペした。

どうやって文を考えていったか


私達は、月1回家族会議を開いている。
そこでは家計や投資の状況、今後のスケジュールについて話し合っているのだが、契約書についての話し合いの時間も設けることにした。

お互いのGoogleアカウントで共同のドキュメントを作り、次回の会議までに「今回は第◯章の文を考えてこよう」と決めていた。思いついたことはドキュメントに書けばリアルタイムで更新されていくので、お互い張りが出てサクサクと文章を考えられた。

特に慎重に話したこと


それは、離婚に関する事項と不貞に関する事項。
不貞の定義をここでとことん話し合った事を覚えている。
初めはキスしたらとかハグしたらとか「行動レベル」で考えていたのだけど、そんなのされた側からしたら分からなくない?となり。

やっぱ何が辛いのかと言うと、「裏切られた」と感じることだよね、と。裏切られたって、他の人と性交渉したかどうかと言うより「嘘つかれた」と思うことじゃないか?と。

じゃあ、私達はお互い異性愛者なので、異性に関する虚偽があればそれは不貞としようねとなった。あとはまあ、ホストやキャバクラや風俗など、疑似恋愛目的の場所に行くのも嫌だよねとなった。

そして異性同性関係なく、他の人と付き合いたいと思うのなら虚偽なく申告しようねと言う話にもなった。

あとは、離婚時の財産分与、慰謝料についてもきっちり金額を決めた。もし不貞が原因で離婚になった場合、サレた側は裏切られていた時間を取り戻すことはできない。シタ側はその時間分をお金で償うことしかできないのだ。
この事をお互いに合意した。そしてこれは、過去シタ側の夫にのみ課せられるものではなく、当たり前だが未来の私にも課せられるものだ。
お互いに責任を負っていく。この覚悟が不貞と慰謝料の章には表れている。

ちなみに少し公開するとこんな感じ。

ほんの一部

健全な夫婦ならこんな事わざわざ文字にしなくても良いのかもしれないが、私たちには口約束だけでは無理だった。文字にすると重みが出るので、これはやって良かったと思う。


そして次のステップ


契約書を作る時、

①私文書として作る
②公正証書として作る

この2パターンがあるのだが、私達は私文書として契約書を作った。というのも、婚前契約書であっても公正証書にするのはなかなか難しいらしいのだ。
ある法律事務所のサイトにはこう書かれている。

これまでに婚前契約を公正証書とすることを了承した公証人にお目にかかったことはなく、決まって断れています。その理由は、別居や離婚が将来の不確かなもので、現に直面しているわけではないことから、将来その違反があった場合に、即座に強制執行を可能とする効力を与えるべきではないからでしょう。
仮に「公正証書」というタイトルの書面を作成してくれる公証人が見つかったとしても、この強制執行を可能にする法的拘束力を与えてくれることはまずありません。締結した当事者の本人確認という意味での認証をしてもらえるのみです。

春田法律事務所HP(https://haruta-lo.com/)より抜粋

SILVAさんは公正証書にした様だけど、私達は気軽さと変更のしやすさも考えて私文書にした。

ただ一応、行政書士の方には校正してもらった。
(ちなみに、2件当たって1件には断られた。上の春田法律事務所にも書かれている様に、恐らく婚前契約書自体が司法関係の方からは疎まれやすいのかも。それにそもそも私たちが作っているのは、結婚後の契約書なのでいつでも破棄できる)

担当してもらった行政書士さんに署名をもらった方が良いのか聞いたが、専門家の署名があるかないかで法的効力は変わらないとのお返事だった。

そんなこんなで、つい先日出来上がった契約書を印刷し、お互い署名捺印した。

改めて文字にするって

離婚届を書いた時にも思ったけど、文字にして目に飛び込んでくる重み、紙となって手にできる重みはやっぱり違う。

また、私はこれを毎月1回は見返すようにしている。
頭に入っていると思っていても、意外と「こんなこと決めたのか!忘れてた」と思う1文があったりもする。

見返すことで、「やっぱりここは違うかも」と思えばまた話し合えばいいとも思える。

そうして冒頭に書いたように、この契約書を読み返すたびに再構築を始めた数年前を思い出せる。再構築の軌跡がわかるのだ。

だからこうしてnoteにも書き記している。
自分のためでもあり、これが世の中の夫婦にちょびっとでも届けば嬉しいなと思いながら。

そして、この契約書を使う日が来ないように今日も自分を振り返る。
「自分に、夫に、誠実であったか」と。

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読んでいただきありがとうございました!あなたのスキが書く励みになります🩷
コメントもお気軽にどうぞ!夫婦関係について交流しましょう!

後日、婚姻契約書についてはスペースもやってみるつもりなので、Xのアカウントもチェックしてもらえると嬉しいです☺️

再構築でやったことシリーズはまだまだ続きます。
それではまた次回お会いしましょう〜。続きはこちら↓


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