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ASD当事者の社会復帰

市内のB型作業所2箇所に半日体験に行きました。どちらも簡単な軽作業でしたが、終わったあと頭痛で寝込んでしまいました。多分緊張しすきたんだと思います。
そしてその作業所で気を張っていた反動なのか、夕方頃には不安感が高ぶり気持ちが爆発して大泣きしてしまいました。

会社で働いていた頃も、人の視線や話し声、聞き取りも含めて口頭ベースでのやり取りが苦手でした。私は何か問題が起きた時にパニックになりやすいので、常に自分の机とトイレの往復だけで大体のタスクが完結するように努めていました。デスクにお茶は置かなかったし(こぼすのが怖い)、冷蔵庫や電子レンジ、社食すら何かしらアクシデントが起こることが怖くて使えませんでした。その一方で、不安から自分の行動が制限されていく事もストレスでした。それでも、人とすれ違う時もどのタイミングで『お疲れ様です』と言うのか?というしょうもない悩みとか、とにかく家の外では色んなところに不安の種が無限に湧いてくるので、それに対処するためにどうしようもありませんでした。

作業所ではパーテーションで区切って配慮して頂いてはいたのですが、パーテーションの上から無言で私を凝視してくる男性利用者もいたりして、色んな人がいる中でずっと気が抜けませんでした。同じ軽作業を延々と続けることも精神的にも負担で、作業だけならデザイナーとしてPCでCG制作していた方がずっと楽だと感じたほどです。それでも私はコミュニケーションに難があるので、デザイナー復帰が難しい事も分かっています。

このまま無職でいることに焦りながらも、一方で「10年も働いて十分すぎるほど辛酸をなめた私にはもう外に出るのは無理だ」という気持ちも強いです。アクションを起こす度に、ずっと苦しかった当時の記憶がフラッシュバックのようにありありと蘇っていつも泣きわめきたくなります。

ありとあらゆる環境の変化に弱い私にとっては『何か状況が変わる』という事は挫折や転落のトリガーで、その度に振り出しに戻り結局メンタルを崩してしまいます。

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