共感の話

共感できるよ、君のスピード感には。
駆け抜けてった後の  
残り香はホログラム_____

Base Ball Bear『君のスピード感』

この前、自分のお葬式にかける為のプレイリストを制作した。死ぬから、ではなくて、親友が「お葬式にかける曲、集めてるんだ。」と言っていたので、真似してみたまでだ。この曲を入れた。

久しぶりに覗いたCDのジャケット写真。高校生の頃、バイトも出来ず、ちびちび貯めたお小遣いでディスクユニオン巡りをした。巡っては、好きなバンドのアルバムを買い集めた。何を持っていないかなんて、分からなかったけど、初めて見るものは全て買ってきた。

その中の1つ。Base Ball Bearのインディーズシングル、『YUME  is  VISION』に収録されているのが先程歌詞を載せた『君のスピード感』である。

綺麗なジャケ写だ。これは、表題曲の『Yume is VISION』を元に製作されている。Base Ball Bearの曲はいつも、新鮮な痛みを連れてきてくれるけれど、これは青春から時が経ちすぎた今だって、輝きが薄れない名盤だ。

「何もあげられなくって、ごめんね。」
何ももらえてないと  解って、
悲しい。
でも、彼女は存在。
で、狂ったように泣く。
俺、幸せだったかな?
幸せだったのか?
「幸せ」何なんだ。
幸せなんていらねぇ。

Base Ball Bear『YUME is VISION』

青臭いだろうけれど、人生のおおよその悩みがこんな形になるんじゃないかなと思う。

ついつい、共感しているつもりで同情し続けて、傷つけている人が多いと思う。もっと上手く言葉を遣えたらいいのにな。