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どん底までの序曲~#2
こんにちは。思い出すたびに笑えちゃうタイトルですね。
えっと、前回は私が何をしていたかの導入部で、メンタルの部分を除外して書いてみました。
プロジェクトの始まりって大体ワクワクするものじゃないでしょうか。
多分に漏れずわたしもコストという問題を内包していることは承知の上でこのプロジェクトにワクワクを感じていました。
さて、それからどうなったものでしょうか続きを綴ってゆきます。
体制作り~お味方参上
ペライチを欲しがっていた私は仲間を社内からリクルートすることにした。
ちょうどベテランのシステムエンジニアがプロジェクトを終えたところだったので早速声をかけてみた。
ペライチという用語はなんだかリアリティがありすぎるのと、同名のサービスが現存しているので今後は要件定義書または設計書、仕様書と名称を付けることにします。
プロジェクト明けのベテラン氏は
「えー、終わったばかりなのにもう次???」
とちょっと渋ったが、懇願に懇願を重ねてメンバーになってくれた。
まだ人材が足りないと感じたので入社3年目の比較的若手のシステムエンジニアに声をかけてメンバーになってもらった。
これでわたしを含め、まずは現状分析・要件定義・設計チームのメンバーがそろった。(上流工程チームとした)
とにかく要望ありきというものの
上流工程チームが結成されて、次に行ったことは「現状稼働しているシステムの分析」「お客様のご要望」「あるべき姿」を明らかにしてゆく事だった。
お客様先に一室をお借りして我々の作戦ルームとした。
とにかく不明点はすぐにヒアリングできるように、お客様のそばにいることが重要だった。
ところで、お客様体制としては
- システム部部長
- システム運用主任(お客様責任者)
- システム運用担当新人
の3名で、我々は主にシステム運用主任と様々な話を進めていった。
予想通り、お客様基幹システムはブラックボックス状態で、ざっくりといえばインプット・アウトプットしかわからない状態だった。
システムには勘定系の機能もあったことから様々な計算式が用いられており、ほとんどはシステム運用主任(お客様)の頭の中にしかなかった。
「こりゃ前途多難だなぁ」とベテランさんが一声漏らした。。。
わたしはわたしで、過去に参加したプロジェクトの理想形ガチガチの手法を崩して、ともかくお客様との現状についての会話に時間を割くと決心した。
表題に掲げた「要望ありき・・・」なのだが、システムの現状も把握できていない状態で、同時に要望を聞いていると話がどんどん膨らむので当初は失礼ながらシャットアウトさせていただいた。
※この段階でなぜか担当営業がお客様とのミーティングに加わっており「あれもできるこれもできる」と言い放ったのには閉口してしまった。
内心、「自分で獲得した案件でしょー。コスト考えてよー。」と思いながら味方である自社営業への不信感が溜まり始めた。
同時に、背筋に冷たいものが流れたように感じた。
(余談)誰もやらなかったこと~暗黙の役割?
ところで、当時所属していた会社はメーカーの側面もあり、サーバーやPCなどの開発・製造も行っていた。
まぁ、当然自社のプロダクトを使いたいわけなのよね。
それはそれでよしとして、誰がサーバーの設定などのお守りするの?
メーカーサイドの部署がやってくれるよね。商売なんだから。
全然違った。
上司に確認すると、過去にデータベース使用システムの営業経験があるわたしがお守りすることになっていた。インフラ全般をだ。
・・・やることが増えてもうた・・・知識も薄いのに
今でこそ世間にはインフラチームとしてシステムのプラットホームやSaaS、OS、データベースを専門的に扱う部署があったりするわけだが、
当時はなんでもシステム開発チームの誰かが指名されて訳が分からないままに取り扱う風習になっていたなぁ。
(さらに言うとなんでもできちゃうエンジニアが世の中に増えて、爺さんウレシイよ)
ここが後々プロジェクトを泥沼に引きずり込むことなど誰も知る由もない。
ゴメンナサイ。ここまで書いて当時のことがフラッシュバックされて病みが悪化しそうなので、日を改めてまた書きますね。
お読みいただきましてありがとうございました。
乱筆乱文失礼いたしました。