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Ankiを使いこなす!③ 〜タグ設定・データの修正〜

この記事は、Ankiの使用方法に関する備忘録である。

今回は、タグの活用法、データの一括修正の方法等の紹介。
インポート等の基本的な操作は前回の記事を参考にしていただきたい。

Ankiについて知りたい方やこれから導入される方、また、オリジナルデッキ作成方法について知りたい方は以下の記事からどうぞ!



タグの活用法

タグとは、カードにつけることのできる属性の機能のこと。 同属性のカードを特定のタグで管理することができる。

使い方としては、デッキをまたいで学習、管理したい場合に設定すると良い。
例えば、試験範囲や、品詞、病理、画像診断などなど。

タグ設定方法

ブラウザを選択
左側でデッキを選択し、タグを追加したいカード全てを選択する。
その状態で右クリックする。
「ノート」ー「タグを追加」を選択
タグの名前を入力し「OK」
サイドバーに、タグに表示される。
タグは1つのカードに複数つけることが可能

タグフィルター(PC)

PCアプリでのタグを利用した学習方法を紹介する。

まずデッキを選択する。

「カスタム学習」を選択
「カードの状態やタグを選んで学習する」にチェックをし、選択枚数、カードの条件を選択後、
「タグを選択」をクリック
タグを指定し「OK」
カスタム学習セッションが開始される
終わったら消しても問題ない

タグフィルター(スマホ)

スマホアプリ(iPhone)でのタグを利用した学習方法を紹介する。

デッキ選択
「歯車マーク」をタッチ
「カスタム学習」をタッチ
「タグ付カードに目を通す」にチェックを入れ、「タグ付カードを含める」でタグを選択
カスタム学習セッションが作成される
終わったら消しても問題ない


データの一括修正方法


Excel等の表計算ソフトでデータを入力、インポートして、Ankiで学習を始めたはいいものの、いろいろ細かいところを修正したくなることもあるだろう。

そこでなるべく楽にまとめて修正する方法を状況別に紹介する。


・Ankiからデータを取り出す方法

一括で修正するためには、csvやtxtのデータが必要になる。
これらをExcelなどの表計算ソフトで修正して、再度インポートする必要があるからだ。

データを持っている場合はいいが、ない場合もあるだろう。
その場合に、Ankiからtxtデータを取り出す方法を解説する。

取り出したいデッキの歯車マークをクリック
「エクスポート」を選択
「テキストファイル形式のノート(.txt)」を選択し
「エクスポート」をクリック

あとは作成されたtxtファイルを表計算ソフト等で読み込んで修正する

〜Excel等で文字化けする場合〜

文字化け
「データ」ー「データファイル指定」を選択
「データファイル指定(Power Query)」を選択
「テキスト/CSV」を選択
「参照」でエクスポートしたtxtデータを選択
「Unicode(UTF-8)」であることを確認し、「読み込む」をクリック
きちんと表示された

Excel2016以前の場合は、

「データ」ー「テキストファイル」を選択
「Unicode(UTF-8)」であることを確認し、「完了」をクリック




・フィールドを新たに追加したい場合

追加したいフィールドを対象のノートに追加する。フィールド追加や、インポート方法は前回の記事を参考にするとよいだろう。

「ツール」ー「ノートタイプを管理」をクリックし、対象のノートタイプを選択後、「フィールド…」ボタンをクリック。

「フィールド…」をクリック
追加したいフィールド名を入力後「OK」
警告が出てくる
きちんと同期しているなら大丈夫
既存のデータもしくは取り出したデータに追加フィールドを入力する。
追加フィールドとID以外の列は削除しても良い。

あとはインポートをするのだが、注意点がある。
音声系のフィールドを(なし)にしないと、空欄で上書きされるため、音声データが消えてしまう。
全ての更新において、上書きしたくないデータは(なし)にする。

ノートタイプ、デッキ、音声データが(なし)を確認して「インポート」
IDと、対象フィールド以外全部(なし)にしてもよい。

これで新たにフィールドが追加され更新された。
IDは変わらないので、学習データはそのまま。




・フィールドの内容を一括更新したい場合

上記のフィールド追加とほぼ同じ手順

まずExcel等の元データを変更したら、ファイルをインポートする。
IDや、変更するデータ以外を(なし)にして、「インポート」開始




・ID(先頭フィールド)の一括修正

先頭のIDを直接変えると、蓄積された学習スケジュールが消えてしまう。
そのため、スケジュールを消さないために下記の流れで変更する。

① フィールドの最後に新IDフィールドを作る
② 元データの新IDフィールドに変えたいIDを入力
③ 変更した元データをAnkiにインポート
④ 新IDを先頭にし、ソートフィールドチェック
⑤ 古いIDフィールドを消し、新IDフィールドの名前を元の名前に変更する

① フィールドの最後に新IDフィールドを作る

上記「フィールドを新たに追加したい場合」を参照し、新IDフィールドを作成する。

新IDフィールド作成


② 元データの新IDフィールドに変えたいIDを入力

最初のIDを入力
右下の▪️をダブルクリックすると連番が自動で振られる
UTF-8のCSVファイル等に変換する


③ 変更した元データをAnkiにインポート

「ファイルをインポート」をクリックし、変更したcsvデータを選択
「ノートタイプ」、「デッキ」等を確認
フィールド確認し、「インポート」をクリック
更新されるので「閉じる」


④ 新IDを先頭にし、ソートフィールドチェック

新IDが追加されているのを確認したら、「ツール」ー「ノートタイプを管理」をクリックし、対象のノートタイプを選択後、「フィールド…」ボタンをクリック。

「新ID」選択し、「並び替える」をクリック
「1」を入力
「新ID」を選択
「このフィールドをブラウザでのソート(並び替え用)フィールドにする」にチェック
「保存」をクリック


⑤ 古いIDフィールドを消し、新IDフィールドの名前を元の名前に変更する

「ID」フィールドを選択し、「削除」する。

「新ID」を選択し、「名前を変更」をクリック
元のフィールド名を入力し、「OK」
IDが無事変更された!
学習スケジュールはそのまま

さいごに

今回、タグの活用法や、データの一括修正方法について解説した。
誰かの役に立てば幸いである。

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mame
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