不登校10ヶ月目
もうすぐ中2の1学期が終わる。
中学校へは1日も行かなかった。
昼頃起きてきて、ずっとゲームをし、スマホを見ている。
外出も何か本人が興味持ちそうな場所やイベントを探して連れ出すのがやっとで、基本は家に居たい。
学校からは心療内科を勧められてる。鬱を心配して。
夫は必要ないと言う。少なくともまだ。
外出はしていないが、気力がないわけではない。
ゲームは元気にしているし、オンラインでゲーム友達と楽しそうに喋っている。物欲もあるし、好きなものならよく食べる。親とも会話してるから。
ゲームとスマホしかしてないように見えるけれど、身も心も全てそこに集中しているわけではないと思う。車の運転をしながら頭では色々考えているように、ゲームしながら現実について、この先についても考えてると思う。
考えていないように見えるけど考えているのだとしたら、
「このままでいいと思ってるの?」
「少しは先のことを考えたら」
「他の子たちは今ごろ頑張ってるのに」
など、本当に言われたくないだろうなと思う。
常に喉元まで出かかるけど、飲み込む。
飲み込む修行の日々。たまにこぼれ出てしまうのだけど。人間だもの。
心の底から信じて待つことができたら。
なんで信じられないのか。
それは子どもがまだ十数年しか生きてない、
ならば色々経験してきた自分がアドバイスすべきと思ってしまうから。
ただそのアドバイスは正しいとは限らない。
何せ、自分の経験と自分が仕入れた情報の範囲でしか伝えられないから。なのに、それが唯一の正解のように思ってしまう。
いいからこっちの言う通りにすればいいんだ、という態度になってしまう。
私とは別人格の息子が「は?何言ってんの?」という反応をしても仕方ないのだが、黙って聞いている。反応がないから、反応が欲しくて自分が止められなくなる。「何か言ってよ!」と怒鳴ったって、言うわけがない。
相手の立場になって考えればわかることばかりなのに、どうして感情的になってしまうと止められないんだろう。嫌だ。
だから、無関心を装って考えないようにし、用事を作り、仕事をして、自分を保つべく試行錯誤の修行をする日々。
これは逃げか?
それは悪いことか?
困難から逃げてはだめ、困難に立ち向かえる子を育てよ。
そんなプレッシャーを自分で作って、自分を苦しめてる。
昼夜逆転だけは阻止しないと、週に1度は運動させたい・・・
せめてこれだけは、というハードルがどんどん低くなっていく。
それは負けなのか?
諦めたら親失格なのか?
わからない。
欲しい言葉を求めて散々本も買って読んだけど、全部捨てた。
沁みた言葉もあったし、目から鱗の考え方も教えてもらった。
役に立たないからではなく、我が子の取説ではないから。
そんなものはない。
「コントロールできないことをコントロールしようとしても仕方ないから、自分をコントロールすることだけを考える」
とは、大谷翔平選手の言葉。
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