定年が視野に入ったら:パラレルキャリアのすすめ
こんにちは、まめこです。今日は、定年を控えたわたしたちにとって、なぜパラレルキャリアがおすすめなのかについて書いてみたいと思います。
パラレルキャリアとは?
パラレルキャリアという言葉をご存知でしょうか? これは単なる副業や複数の仕事を掛け持つことではありません。経営学者ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』で提唱した概念です。
ドラッカーは、個人の寿命が企業の寿命より長くなった現代において、人は組織のみに頼らず、それとは別に第2のキャリアを並行して始め、新しい世界を切り開いていくべきだと説きました。有償無償を問わず、社会に役立つこと、ボランティアなど、より広い視野で活動することを指しています。
なぜ今、パラレルキャリアなのか?
会社員のわたしたちにとって、定年退職が視野に入ってくると、その後の働き方や生き方について考えを巡らせることが増えてきます。仕事を頑張ってきた人も、家庭と仕事の両立に奮闘してきた人も、それぞれの人生の岐路に立つ時期かもしれません。
これまでの人生もきっと充実したものだったでしょう。でも、これからは自分らしい新たな人生を歩みたいという気持ちは誰にでもあるのではないでしょうか。わたし自身、40代後半からぼんやりとそんなことを考えていました。
パラレルキャリアの魅力
ドラッカーは、パラレルキャリアを通じて新しいスキルを習得し、人脈を広げ、自己成長を促すことができると考えていました。
わたしの場合、知り合いに誘われてボランティアとしてスタートした活動が仕事になり、大切な仲間との出会いにつながりました。この活動を通して知り合った仲間たちは、学生時代からの気のおけない親友たちとも、会社の同僚とも違う、大人になってできた特別な絆を感じる存在です。また、この活動を通じて、これからの人生で自分がやりたいことの骨格がぼんやりと浮かび上がってきたのです。
小さな一歩から始まる変化
いきなり大きなことを始めようとしなくてもいいのだと思います。目の前の人に親切にする、困っている人に声をかける、ゴミを拾う、目を見てほほえんで挨拶をする、自分のできることがあればそれを惜しみなく使って誰かの役に立つ、そんな小さな一歩から始められるのです。
わたしの場合は、本業で培ったスキルを活かして言葉の橋渡し役になること。例えば、自身がボランティアをしている坐禅会は世界各国からの参加者がいますが、和尚さんのお話しを英語に通訳して伝えると、お話を聞いている方々の顔に明るさや笑顔が戻ってくる瞬間に立ち会えることは、わたしにとっての喜びです。
生きる目的と生きがい
ある方が「生きる目的と生きがいは違う」とおっしゃっていました。生きる目的は魂の成長である、そして生きがいが見つからないという人には、まずボランティアをしてみることをおすすめしていました。
わたしもボランティア活動を通して、自分が与える以上のものをたくさんたくさん受け取らせていただいています。これもパラレルキャリアの醍醐味かもしれません。
パラレルキャリアを始めるには
パラレルキャリアは、わたしたち一人ひとりの個性や経験を活かして社会に貢献し、同時に自分の心も豊かになるすてきな機会となり得ます。自分の強みや関心事を見つめ直し、それを活かせる場所を探してみるのはいかがでしょうか。
わたしの経験が、ほんの少しでも、身軽に、自分らしく生きていくお役に立てば嬉しいなと思って書きました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も良い一日でありますように🙏