適応障害になった理由を考える
多くの方の中から目にとめてくださってありがとうございます。
また「スキ」をしてくださった方々もありがとうございます。励みに頑張ります。
今回は適応障害に至った経緯を振り返りました。
もっとつらい書状を抱えながら今もお仕事を続けられている方が大勢いらっしゃることを想像すると、私は恵まれた環境だと自覚しています。
適応障害になるなんて思ってもいなかった
「人生何があるかわからない」とよく耳にしますが、本当にそうなんだなと感じています。それまでは、「このまま会社を続けるし、大学院も正規の期間で何とか卒業する」、と将来を予想していました。
そう思っていた理由としては、今までも生きづらさを感じ、死にたいと思ったこともたくさんありましたが、家族や友人時にはカウンセラーの方に支えられて乗り越えてきましたし、会社でも鍛えられてきたので、メンタルは強いという自身があったんです。
おかげで、自分自身の癖を知ることができつつあり、少しずつ良くしていきたいなと思っています。
「〇〇でなければ」「〇〇であるべきだ」という考え方
この考え方が自分を苦しめていたんじゃないかなと感じます。
・もっと会社のために頑張らないと(会社に恩を感じていたので、もっと頑張りたいという気持ちもあった)
・企業に勤める人間として、栄養士として、環境を考えた事業活動をしなければいけないのではないか、という疑問(大学院に進むきっかけでもあった)
・大学院にも行っているんだから、仕事をもっと頑張らないと
・休み時間も論文を読んで勉強しないと
・厨房の作業環境を解決しないと
・給食部門の質を維持するために内部研修を頑張らないと
・授業の課題が山積みだから、優先的にこなさないと(外出禁止だ)
・先行研究をもっと読まないと
栄養士として、大学院生としてのきれいな理想像があって、自分をその高見へもっていこうとしていたんだろうな。この考え方は、私にとって向上心の源であり、頑張るための原動力でもありました。
誤解してほしくないのですが、大学院に関しては緊張することも多々ありましたが学びを深めることができ楽しかったです。先生方も寛大な心で見守ってくださる環境でしたし、一緒に学ぶ仲間もほとんどが社会人だったので、目に見えない絆を感じていました。
自分で自分を追い込んだ結果、力尽きてしまった
一方で自分を追い込む状況が加速していたので、精神的な疲れがどんどん蓄積していき、自分に対して否定的になったことが続き、その状態を誰かに相談できる力もなかった結果、自力で回復できない状態になったんだと思っています。
思い出すと、仕事から直帰して直ぐに大学の講義の日々。加えて、これから進めていく研究へのプレッシャーなどから「自分は劣っている、やることも遅いから頑張らないと」と言い聞かせ、部屋に閉じこもるように。
→気分転換できる時間の喪失
仕事の方でも、頑張っているのに変わらない状況にもやもやすることが増えていました。いい子なんだけど就業規則を守らないところがある調理員、それに対して不満などを話してくれるけど「パートだから」を理由に自ら行動はしない調理員、要望をひたすら言ってくる調理員等々。加えて部下の教育。調理部門を代表して発言する機会も多く、そこで感じる職種間の温度差や冷たい態度。更に他部署の給食部門を含めた部会の長を任される、等々。→一人で抱え込み、完璧にやらなければ、と考えていた
「休んでいいよ」と言ってもらえたような気がした
典型的な症状がいよいよ体に出るようになり、もう会社には行けない状況まできたと悟ってようやく両親に話すことができた。病院の先生からも「少しゆっくり休んだら」と言ってもらえた時は、先生がそんなこと言ってくれるんだという驚きと涙が出そうだった。職場にはねぎらいの頂いたり、待ってるんで回復して帰ってきてくださいね、と声をかけてもらった。嬉しい反面プレッシャーをかけられてる。。。それでも「今まで十分頑張ってきたんだからゆっくり休んでいいんだよ」と太鼓判を押してもらえたような、気持ちがほっとしたことを覚えている。
「自分」の気持ちに素直になる
適応障害になったことで、これまでも何度も出てきたように「自分軸」、「自分は何をしたいのか」を大切にした生き方をして良いことを知りました。今までのように、他人を中心に置いた考え方(病院の先生はよく「頭でっかちの考え方」と表現する)ではなく、頭ではなく気持ちに素直であること。そして義務的ではなく、もっと自由に生きてよいという事。つらいことや嫌な事には、時には逃げることも大切だという価値観を知りました。
もちろんそれだけではいけない場面もあると思うので、「柔軟に判断する」ことも求められると思いますが。
今は、体力も気力もまだ回復できていない状態なので、もう少し気持ちの赴くままに療養生活をしていきたいと思います。
以上、最後まで読んでくださりありがとうございます。
それではまた。