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42歳1ヶ月目に頑張ったこと

42歳になって一ヶ月がたった。

この一ヶ月を振り返って一番の思い出は、娘と二人、地下鉄とバスを乗り継いで見知らぬ土地まで甥っ子の野球応援に行ったことだ。

試合会場は、市内の某中学校グラウンド。
初めて聞く学校名。
Googleマップで調べてみるも、土地勘がなく見当がつかない場所だった。

私は車の運転が苦手なので、基本的に移動手段は徒歩か公共交通機関の二択となる。
方向音痴のため、初めての場所ではたいてい道に迷うし、うっかりバス路線を間違えることもしばしば。

小さい頃から道連れになっていた娘は、すでに私への信頼を失いつつあるようで、二人で遠出するのを渋るようになってしまった。

今回も、やはり嫌がられた。
が、入念に下調べをするから大丈夫だと押し切り、バス停の近くにお寿司屋さんがあるからお昼はそこで食べようと誘惑して、なんとか連れ出した。

初めて降り立つ駅にドキドキ。
バスに乗ってからも、窓から望む見慣れぬ景色にドキドキ。
何度も確認したのにもかかわらず、次の停留所のアナウンスが入るたびに「ちゃんと着くかな?」と不安になる。

無事にバスを降りられた時には、すでに疲れてグッタリしていた。
しかも、ここで目当てのお寿司屋さんが臨時休業と判明し、途方に暮れる。

急遽、近くの焼肉屋さんに入ることにして、娘は大喜びだったけれど、私は見知らぬ店で肉を焼くという使命が新たに課せられ、また緊張。

そんな私の心を知ってか知らずか、娘は「お店で焼肉が食べたい」という願いが思いがけず叶って嬉しそうだ。
白米を片手に、モリモリと肉を平らげていく。
セットのお味噌汁とサラダもペロリ。
食後にコーラをゆっくりと味わっていた。

いつもながら、この余裕が素晴らしいと思う。
もしも私が娘の立場だったら、頼りなく落ち着きを失った母親を目の前に、ここまで寛ぐことはできないだろう。

そんなことを考えながら必死で肉を焼き、娘に促されて自分も食べる。
お腹が満たされると、少し余裕が出てきた。

その後、目的地まで歩いて無事に辿り着き、試合を堪能(そのときの記事はこちら↓)。

初めての場所に公共交通機関を乗り継いで行く。
初めての店で肉を焼いて食べる。

たったこれだけのことが、私にとっては大きな挑戦だった。
そして、何事もなく終えられたことで、ちょっとだけ自信がついた。
こういう経験をいくつも重ねていったら、今よりも強い自分になれる気がする。

初めてのことが不安で緊張が強い。
予定外の出来事でパニックになる。
ケアレスミスが多い。
運転ができない。
地図が読めない、道に迷う。

こんな母のもとで暮らす娘は、さぞかし大変な思いをしていることだろう。
それでも、こうやって二人で出かけて笑顔を見せてくれる娘に感謝だ。

次の一カ月は、どんなことに挑戦しようか。
娘は付き合ってくれるだろうか。
わからないけれど、まずは相談してみよう。
二人の明るい未来のために!


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