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やさしい和菓子の世界~カステラ編~

和菓子屋で10年の修行を経て現在お店を開いています

専門用語を使わずにわかりやすくざっくりと和菓子を解説してみようと思います。
※お店や職人さん、地域によって見解が違う場合もあります

カステラは和菓子の部類に入るのですが、スポンジケーキとの違いと比べながら解説したいと思います。

カステラといえば長崎!

ポルトガルから長崎に伝えられたとされるカステラですが、なぜ洋菓子ではないのか?というと、確かに外国から伝えられたものですが、そもそも和菓子、洋菓子の区別は明治に入ってからなのでそれ以前のお菓子は和菓子でということからカステラは和菓子に入ってるんです。

先に長崎に伝えられたのでカステラといえば長崎!ってイメージ強いです。

すき❤自分で焼いたやつ

カステラ食べたことありますか?

カステラ食べたことある前提で話しますと、かなり甘めでしっとりした味わいです。お茶によく合います。

個人的にカステラ好きなのですが結構重いです。

ケーキのスポンジと比べるとスポンジは軽い感じ、カステラは重いといったイメージです。

スポンジはクリームとかフルーツとかのせますからね。

カステラは単体で楽しんだりします。

スポンジとの違い

材料は似たようなものですが製法が違います。

スポンジは小麦粉、砂糖、卵、バターですが

カステラは小麦粉、砂糖、卵、水飴なんです

スポンジはカステラと比べるとどちらかと言えば小麦粉多めで、カステラは小麦粉少ないんですよ。

砂糖もカステラの方が多いし、卵も多い…そりゃ重いわって感じです。

製法の違い

スポンジは生地を作って焼いたらそのまま焼き終わりまで放置ですが、カステラは何回かオーブンを開けて「泡切り」といって焼き途中で生地を混ぜるようなことをします。

混ぜるというか切るイメージです。

焼いてる途中で気泡ができるのでこれを切るために全体的におこなって均一になるようにするため何回か繰り返します。

スポンジは小さい丸い型で焼きますが、カステラは両手でやっと持てるくらいの大きさの木枠を使って四角に焼くんです。カステラって四角いですよね?なので泡切りは生地を均一な温度にするためでもあるんです。

スポンジと違って卵とかが多いから火が入りにくいためこのような製法になったのかもれません。

これ家庭用オーブンで焼いたやつです

カステラやったことあるんですけど…

焼き時間も長いし、途中に泡切り作業(とても大事!!)が入るので作るの大変です。

うちは業務用のオーブンがないので家庭用で焼いたりしてます。あんまり取れないけど…。売るほど数ができないわりに工程は同じ…。

最初のころ売ったりしましたがやめました(笑)

業務用オーブンもカステラ専用なんかあるくらい奥深いものなんですよ。

コンビニなんかにも売ってますけど、ぜひカステラを専門に扱ってるお店のものを食べていただきたいです。

底にザラメがあったりなかったり、いろんな味のものがあったりと楽しいですよ!!

お店によって配合も材料も微妙に違うでしょうから食べ比べてみても面白いかもしれません。

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