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和菓子の本いただきました!

淡路島で和菓子屋を営んでいます

フォロワー様から和菓子の本などいただきました!

持ってないものばかり

実はあんまり和菓子の本持ってない…ので嬉しい〜!

古い昭和のものもあったりして面白いです!

面白いと思ったものを抜粋

「大福」の名は大福長者のように白く福々しい姿に似ていることから。
江戸時代元禄期頃に作られ当初は塩餡だった

2004年15号サライより

大きい福で縁起がいいからかと思ってたら人なのか〜じゃあ豆大福は「白く、福々しく、豆のようなコロコロした感じの人?」ちなみに大福長者はお金持ちのことらしいです。

で、これ2004年の雑誌なんですけど20年前の…載ってたお店の大福が242円だった。
今はと調べたら270円…。

ほかのもそんなに大して変わってなかった。なんか複雑な気持ち。

外来の食物を吸収して発展した和菓子
奈良から平安に伝来した唐果物
鎌倉から室町時代、仏教伝来でもたらされた料理点心
室町末期の南蛮菓子
これら3段階を経て鎖国下の江戸時代文化文政期には
ほぼ現在の和菓子が出揃いました

2004年15号サライより

江戸時代には今の和菓子がほぼ完成されてたというのは知ってたのですが色んなところから吸収して完成させたんですね〜!それを和菓子と名付けたのが明治時代。明治までは和菓子しかなかったですから西洋のお菓子と区別するためにつけたんだとか。

和菓子とはこう言うものだ!!と思われがちですが歴史を見ると色々吸収して形を変えてきたものなんですよね〜!今は洋菓子との垣根がなくなりつつ?あるように思うのですが本来はそれこそが真の姿なのかもしれません。

高文化としての和菓子
高文化とは洗練された文化という意味
唐菓子や点心、あるいは南蛮菓子の伝統を取り入れてきてるので伝統的日本料理のような貧弱さを基礎にはしていない
和菓子のデザイン、造形はやはり豪華さよりも素朴さを、豊富さよりもシンプリシティーを基礎にしている
その逆をもとめた製品はどうしても野暮になってしまうのである

和菓子歳時記より

上生菓子でいうと京都は抽象的、東京では実写的と言われたり実際修行中もそうだな〜と思ったエピソードをひとつ。

私は京都から東京に行ったのでなんでこんな上生菓子の装飾が多いのか!?と聞くと
「こっちはこれくらいしないとお客さんに手抜いてるって言われるから!」
なんてことがありました。なので年々豪華になってきてるとか笑

京都だと一本線引いて終わりみたいなものもあって、えっ?これだけ!?と思わず口にするとこの線の太さや位置で意味合いが変わってくるという。引き方も強いのか弱いのかで見える景色が違うというような説明受けて、芸術的だなあ!と感動したのを覚えています。

わかりやすくするのもお客さんのためだし、野暮なものでも喜ばれる場合もあってどっちがいいとかではないですが、結局職人の好みだよなあ〜色とかも!みたいなところに落ち着きます。

お菓子もいただきました

初めて食べた松風

亀屋陸奥さんの松風

見たことあっても食べたことなかったのでどんなだろ〜と箱を開ける前から味噌の香りがすごいしてくる〜🎵味噌濃いのかなあ?と食べてみると上品な甘さ!香りは強かったけど味わいはほんのりしてて素朴で何個でもいけるやつ!!美味しかったです♪

気づいたら3個もパクパク食べてたので危険なお菓子です⚠️ご注意を!

これも見たことあるけど食べたことないやつ!!

亀屋清永さんの清浄歓喜団

封を開けたとたんごま油の香りが!!

この形がなんとも。どうやって作ってるんだろう?壺に見えるけど、「八つの結びは八葉の蓮華をあらわし、形は金袋になぞらえ…」と書いてありました。袋?確かに!

奈良時代の唐菓子で昔の姿そのままなんだそう!なんだか凄そうだ…

中はこしあんで外はカリカリ!ごま油だけど脂っこいということはなく、経皮末の香りと相まってこしあんの優しい甘さとマッチしていました。

なかなか味わえない感覚のお菓子なのでぜひ食べてみてほしいです!

おまけ:清浄歓喜団の箱ちょうどいい!

箱まで満喫させていただきました笑

ありがとうございました♪

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