きみと見る惜別の春花火(JA浪江第10回定期大会)
またまたnote放置してました。すみません。
前回のエントリー、なんとスタプラフェス前夜ですと。ちょうど3ヶ月前。
スタプラフェスはいぎなり東北産がシンデレラを獲得。その後AMEFURASSHI的にはJAPAN EXPOがあったり、Springツアーがあったり、クックパッドライブが始まったり、ラジオがお引越ししたり、リリイベが始まったりといろいろあったのですが全然テキストに落としてない。
備忘録的にtweetまとめとかでもちゃんとやっておくとあとで自分の振り返りが捗るので、ちゃんとやろう。
(今までtweetまとめも代わりを担ってきたtwilogが例の有料化の煽りを受けて新規データ取りを凍結してしまったらしいので尚更。)
さてさて、直近の話は浪江女子発組合です。
去年の夏、ずぶ濡れの会以来8ヶ月ぶりに浪江での定期大会が開催されました。
前回の定期大会はこちら↓
この間に、今年に入ってからは1月と3月にフェスに出演したり、2月には「合同生誕祭」と題する出張公演(当初は定期大会とアナウンスしてましたが出張公演に切替え)を恵比寿で行ったりと、最近コンスタントに活動の場を広げてきたJA浪江ですが、ここにきて大きな出来事が。
高井千帆さん(以下ちぃちゃん)と内藤るなさん(以下るんぱん)が所属するB.O.L.Tが4月15日をもって解散、ちぃちゃんはアイドル活動から引退しJA浪江も卒業することになったのです。
思えば、結成以来播磨さんの途中加入はあったものの卒業脱退は無かったJA浪江。初めてメンバーを送り出すことになったのです。
佐々木彩夏PPP以外の7人は全員3B junior出身で、紆余曲折を経て今は同じグループで活動するメンバーです。卒業を決めたちぃちゃんはもちろん、残るメンバーの心境やいかに。
B.O.L.Tの解散公演が4月15日に決まったのが割と最近で、限られた時間でJA浪江はどうなるのかと思った矢先に4月9日の定期大会が告知され、PPPのスケジュール管理は神がかりすぎじゃ無かろうかと思ったものです。が、実はこの日程がスタダ側の都合だけで決まったわけではないという事があとで分かって更にびっくりするのです。
場所は最近すっかりお馴染み、道の駅裏の請戸川の土手。音出しは存分にできてステージも横に広く取れる絶好のロケーション、立ち見不可ということだけが残念ポイントだけどJA浪江のコンセプト的にそこはまあ良しということですかね。
イベントの詳細と同時に、去年は春の一大事初日夜に行われた「春の花火」が定期大会と同日に開催されることが発表されました。
浪江の春の花火は震災前にずっと行われてきた恒例イベントで、JA浪江の楽曲「なみえのわ」「つながる、ウンメイ」にも歌われています。いつかJA浪江のイベントと連動して花火が観れたらと妄想していたので、遂にその願いが叶うときがやってきたのです。
去年はももクロメンバーと一緒に花火を観るという触れ込みに応募が殺到、残念ながら観覧券が取れず道の駅越しに花火を眺めたので(それでも迫力満点で堪能しました)今年はなんとしても会場の中で皆んなと一緒に観たい。
という想いが通じて無事チケットは当選。落選の報も少なからず見かけたので本当によかった。
定期大会の開演が少し遅めの16:30になったので当日入りも十分可能なスケジュールでしたが、あらかじめ予約済みの宿(道の駅の隣のホテル双葉の杜)に前泊するスケジュールで、寄り道しながらのんびり行くことにしました。
春一以来のJヴィレッジではサッカー少年たちが練習に勤しんでいるいつもの風景を見ることができました。
この場所に当たり前の景色が当たり前に帰ってきている。本当に素晴らしいことです。
あいにくの空模様で当日に響かないよう気を揉みましたが、夕方には浪江の空にかかる虹が良き暗示に。
道の駅からほど近い請戸川の桜並木は、残念ながらほんの少し間に合わず殆ど散ってしまっていました。
夜は海鮮和食処くろさかさんへ。
初めて定期大会にお邪魔した3年前の冬は町役場隣の「まち・なみ・まるしぇ」に入っていましたが、今は独立してお店を構えています。コロナも落ち着いて、やっと新しいお店に行くことができました。
ホテルに戻ると、ロビーに花火大会のポスターがありました。
花火は2部構成で、2部は「浪江女子発組合員御一同様」提供となっています。
えっどういうこと?組合員の募金が元手で花火が上がるってこと?
この後Twitterでフォロワー様より、定期大会の募金は「一般社団法人まちづくりなみえ」に全額寄付することになった話をリプライいただき、そういえばそうだったと思い出しました。
まちづくりなみえから花火の資金に充てたいという申し出をいただいたということでしょうか。なかなか粋な図らいです。
組合員はJA浪江の活動に共感して、直接的には定期大会のパフォーマンスに対してのお礼の気持ちで投じた募金が、浪江町を盛り上げるためのお役に立っている。そのことをきちんと目に見える形にしてくれて、本当にありがとうございます。
開場時間まではかなり空いているので、ちょっと隣の南相馬市まで。
「それぞれのハタ」で歌われている相馬野馬追の舞台を見に行ってきました。
お昼はうけどんもお勧めしていた「西内食堂」さんへ。
がっつり正統派の讃岐うどんを浪江でいただけます。美味しゅうございました。リピ確定です。
物販に並んだり道の駅をぶらぶらするうちにあっという間に入場時間に。
雨の心配はなさそうだけど風は強めで冷たい。そういえば去年の春一もこんな感じでしたね。
エントランスには整理番号1,000番まで整列札が出てましたが、実際の呼び出しは800ぐらいだった模様。しかも飛び飛びだったようなので実際は6-700人ぐらいでしょうか。
16:30を少し回って、お馴染みoverture〜浪江発の風にのってが流れて、メンバーが登場。衣装は青の袖付きですがちょっと寒そう。
ちぃちゃんソロが印象的なつながる、ウンメイからスタート。今日は花火もあるので、「きみと見る春花火」で終わるこの曲に2重の意味を持たせているのかな。
続いてあるけあるけ、桜梅桃李夢物語、ハレノヒの足跡とノンストップで。
今日から定期大会も待望の声出しOKです。JA浪江としては3月に出演したIDORISE FES.が声出し解禁でしたが、その日はAMEFURASSHIが欠席になってしまったので、全員揃っての声出しはここから。奇しくも8人揃っての声出しは最初で最後になります。
なので桜梅桃李が滅茶苦茶盛り上がります。なんと言っても推しの名前を叫んでくださいと言わんばかりの自己紹介ソングですので。
ハレノヒの出だしでメンバーが下手袖をやたら気にしてるので見てみたら、その先にうけどんが待機してました。どうやらうけどん、早とちりして出そうになってしまった模様。
うけどんの出番は次の曲。ほれ、あいべはあーりんとるんぱんのデュエット曲でしたが、2月の恵比寿から全員歌唱にリアレンジしていて、みんなでうけどんを囲んで歌うほのぼの感がすてきな曲になりました。
MC。ちぃちゃんが最後の浪江ということを忘れさせてくれるような、いつもの楽しい雰囲気のままでほっとします。
はなちゃんからコールについて苦言。声出し出来てた頃から気になってたけど、あーりんを呼ぶ声だけ段違いに大きい。名前の出だしが曖昧で「・・ーーなちゃん!」と聞こえる。取り敢えず名前は覚えてください、とのこと。
確かにそう言われるとそう聞こえるかも。声出しOKになっていきなりアクセル全開できないから、仕方ないところもあるから勘弁してね。
次のセクションは【ちぃちゃんメドレー】と題して、ちぃちゃんと各メンバーが1曲ずつメドレーするもの。選曲は各メンバーに任せたそう。
教科SHOCK/ロジャポ(播磨)
タコ感ロッカジャポニカ/ロジャポ(るんぱん)
たんぽぽ/リーフシトロン(優月)
はじまりのはじまり/3B junior(愛来)
涙目のアリス/玉井詩織(あーりん)
労働讃歌/ももクロ(はな)
Stardust Fantasia/3B junior(萌花)
というメドレーで、それぞれ思い入れを込めての選曲が素敵でした。
るんぱんがロジャポを持ってくるのは分かるけど、播磨もセレクトしたのが流石ですね。
リーフシトロンや3Bの曲をここでちぃちゃんに歌ってもらうのも凄い。
あーりんが涙目のアリスを歌うこと自体が超レアなのに、それをさらっと「この曲なら歌えるから。ちゃんと本人にOKもらってきたからね」と言ってしまうあーりん本当にカッコいいです。
労働讃歌はLINE CUBE SHIBUYAの出張公演でちぃちゃんがあーりんと歌ったのを見て「あたしもちぃちゃんと歌いたい!」と思ってたはなちゃんの選曲。はなちゃんにとっても思い出深い曲です。あーりんと歌いたいんじゃないんかい!という鋭いツッコミが良かったです。
もえちんが選んだStardust Fantasiaもメンバーにとっては忘れることのできない、3Bの思い出とともにある曲とのこと。苦楽を共にしてきた仲間だから分かり合える想いが曲の中に溢れていました。
メドレーコーナーは最後に全員で、B.O.L.Tの寝具でSING A SONG。立川ステージガーデンであーりんとるんぱんが歌ったのが遠い昔のようです。みんなで揃う舞台は終わっても、夢の中で会いましょう、というフレーズが沁みます。
そう、立川といえば忘れられないのは、あーりんが3B衣装で熱唱した勇気のシルエット。あの時は播磨が加入する前だったので、スタプラに残った最後の7人でもう一度、という思いはスタプラフェスを経て強くなるばかりでした。
しかしそれが叶うチャンスも遂にこの日限りに。。果たして。
MC。早くもラストスパートです、とのあーりんのお言葉に「ええーーーーーっ!?」と応える組合員。声出しが帰ってきたよ楽しいな。
はなちゃんキメ曲のそれぞれのハタ、出だしで何故か立ち位置であたふたするはなちゃん。担当曲なのに、と思ったらもえちんが立ち位置間違えてたとのこと(アメシャベ談)。
本編最後はミライイロの花。あーりん以外のコールもちゃんと届いたかな。
ここまでで既に1時間半ぐらい経過してて、花火大会の開始予定時間になりつつあります。でも周囲は花火という雰囲気には早い薄暮の時間。ここは現場合わせの好判断だったと思います。
アンコール、最後の方で聴くと必ず切なくなってしまうでお馴染みのまたキミと。そしていよいよ、この8人で歌う最後の曲。JA浪江の始まりの曲、なみえのわが浪江の空に広がっていきます。
落ちサビの愛来ちゃんからちぃちゃんへのパスからの2人のアイコンタクトが本当に大好きで、このパートを見るのはこれで終わりかと思うと急に切なさが込み上げてきます。するとその瞬間、愛来ちゃんがちぃちゃんの肩に優しく触れたのです。言葉には出さなくても通じ合う2人の繋がりを最後の最後に見ることができて本当によかった。ありがとう。
(なみえのわの落ちサビは愛来ちゃん自身も泣きそうになっていた、とアメシャベで証言されてます)
メンバー全員からちぃちゃんへのはなむけの言葉があり、そしてちぃちゃんの最後の挨拶。
こうやってみんなで暖かく送り出せることは、本人にとっても残るメンバーにとっても、ファンにとっても最高なことだと改めて思いました。あーりんは「自分はメンバーとお別れする経験が少なくここまでやってきたけど、たくさんの仲間とお別れして、自分のグループもなくなったり再結成したりしながらここまでやってきたことは本当にすごくて、その経験は絶対これからの支えになる(意訳)」という言葉を贈ってくれましたが、それはちぃちゃんだけではなく、JA浪江メンバー全員に共通することだと思いました。
楽しいこと、嬉しいこともあったけど、多分辛いこともたくさんあって、それでもここまで続けてきた彼女たちの未来が明るくあってほしい、望み願うものに限りなく近付いてほしいと心から思います。
太陽はすっかり沈んでかなり冷え込んできました。メンバーは一旦下がりちゃんとダウンを着込んでの再登場。そのままステージに座りメンバーも一緒に花火を見ます。
ポスターでの告知通り4曲と想定してたので、まずは前半の2曲、ミライイロの花とつながる、ウンメイは冷静に花火を満喫しました。
春の花火がモチーフに入っているこの2曲のセレクトは花火との相性も完璧でした。至近距離で打ち上げを見るのは初めてで、曲とのシンクロと迫力に魅入りました。
いよいよ後半、ラスト2曲。
どうする?
するとまずはお馴染みのイントロ、B.O.L.TのDon't Blinkでした。最後にJA浪江ではなくB.O.L.Tで送り出すはからい。
そして最後の最後。
流れてきたのは3B juniorのアンセム、勇気のシルエットのイントロでした。
なんということか。
ライブ本編、アンコールで勇シルを全スルーしたのは最後に花火とコラボするためだったのか。
送り出す仲間たちと、苦楽を共にした思いの詰まった曲に乗せて、打ち上がる花火で見送られるアイドル人生のエピローグ。
こんな演出見たことない。これから先、もう見ることもできないだろう。
泣かせるにも程があるじゃないか。
素晴らしい仕掛け、本当にありがとうございました。
花火が終わっても余韻は冷めやらず。
こんな時に人前に立たなければいけないアイドル稼業ってシビアすぎませんか?
普段勝ち気なキャラを通している優月ちゃんが泣き顔を見せたくないとフード被りっぱなしだったり、後から聞いた話ですが人前で泣くのは本当に珍しいというるんぱんの涙を見たり、あーりんもつられていたり。。
本当にすてきな、最高の送り出しになったと思います。
忘れられない、君と見る春の花火になりました。
最後に改めて。
高井千帆さんとJA浪江を続けていくメンバー全員に、幸多きことをお祈りします。
JA浪江の活動費用の足しになればと生写真を買い始めて3年余り。遂にサインを初めてお迎えすることができました。あーりんがとう。
スタコミュのアーカイブで今回のライブと花火大会をフルで観ることができます。アカウントはももクロ。
行った人も行ってない人も、視聴できるかたは絶対観ておいたほうが良いです。
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