あのころ、そのころ、げんざい

今でも連絡を取る大学時代の友人は片手で数えられるまで減った。

疎遠になる程度の人間関係だった、と割り切っている。それでも思い出す人たち、思い出す出来事がある。

当然、当時もずっと無理をしていた。嫌われないように笑顔を振りまいていたし、何よりも私は、元気いっぱい天真爛漫なふりが上手すぎてしまった。
そうすると、鈍感な人たちだらけの大学では「フッカル」だと勘違いされて当然。嫌われたくなかった私はどこへだって出掛けたし、誰とでも遊んだ。

その頃に仲良くなったひとりの友人は今でも連絡をくれる。いろいろなことに限界が達した私はみんなに黙って休学&留年したにも関わらず連絡をくれる人。

いまになってもどう接していいのか分からない。
詮索されたくない、私を知ってほしくない、黙って休学したことを汲み取ってほしい、というのは私のわがままなのだろうか。
明るくて元気なわたしはもういない。探さないでください。
構わないでください。放っておいてください。と思う。

人との縁は大切にした方が良いことは知っている。
人とのつながりが人生を切り開いていくことも知っている。
でも私にはその体力も気力ももうない。

まいにち起きて、仕事をして、家事をする。身だしなみを整えてちゃんとする。それだけでいいでしょ?
それ以上の事はもう頑張らない、そう決めている。
だから、どうか、私のことは忘れてください。


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