甘え、26歳、母と遊ぶ
転勤族の同居人と暮らして3年目に突入。知らぬ土地で過ごす三度目の秋。
ここは寒い。早朝の気温はすでに5度という低さ。今ならば、白いお湯がおいしく感じられるだろうか。
最近の私は葛藤している、この先の人生について。
大学時代の知人は、みんな何かしらの普通ではないことをしている。私の定義で普通とは、毎月決まったお給料を会社から頂くこと。
私の知人たちは、例えばイラストレーターになって個展を開いたり、アジアの国で野生動物保護のボランティアをしていたり、離島で観光ガイドの会社を始めた人もいる。
なんて素敵な人たちだろう、憧れてしまう。すごくすごく憧れてしまう。でも、私の頭の中でどんなにプランを立てて成功するイメージを沸かせても絶対に実現しないことは分かっている。
だから、家でできる私にしかできない普通ではないこと。
文章を書くこと。私には文章を書くことしかできない、そう思った。
何か、おもしろいことを始めよう。私にしかできない文章を使ったことを新しく始める。
お金のために働く。そして心身ともにユタカな生活を始めようではないか!
来週、母が遊びにくる。
親孝行する余裕が私にはない、母と遊ぶ時は私の財布の出番は無い。
26歳なのにね、恥ずかしいよね、そんなの嫌だよね。
そんなのが嫌だから何かを始めようと強く思った。
すぐにお金にならなくてもいい、いつか、来年でも再来年でも10年後でもいい。諦めないで文章を書き続ける、それしかできないのだから。