087 「生涯現役」に潜む危険
陸上、海上問わず、毎日のように労災事故が起こり、新聞社会面に記事が載る。見出し一段のべた記事だ。
労災事故の記事を読むたび、心痛くなるのが60代、70代の被害事例。やはり目立つ。国内外の船舶乗組員を多く輩出してきた長崎県出身の私は父方の祖父も船乗りだった。
国内海上船舶輸送でも、かつてなら、引退していた年齢の皆様がいまだ現役で活躍する。
日本のどの職場でもIT化、機械化が進み、省力化は図られているのだろうが、現場第一線の危険度はゼロにはならないので、注意が必要だ。ベテランゆえの慣れも怖い。
私も「取材の仕事」を一生したいと思うが、自ら夜間運転はしないなど、自己ルールを決めなくてはならないと感じている。