恩人の助言
「ありがとうございます。
ご両親はお元気とのこと何よりです。当方も皆元気です。
さて、いい仕事をされていますね。
豆本も素晴らしいですが、若い人を育てることがとても素晴らしいです。
若いうちに、海外の人と文化とに向き合うことはその人の一生にプラスになる貴重な財産になることでしょう。」
メッセンジャーに返信があった。
この方は私にとって、いつまでもすごい人なのだ。
大学最後の3カ月間、私は西ヨーロッパを旅した。最初の国はイングランドで、おやじの元勤め先のロンドン駐在員のご自宅に1週間泊めていただいた。空港にも迎えに来ていただいた。
噂には聞いていたが、駐在員の仕事ぶりはハードだった。自分が子どものころから知っているおじさんであり、「大企業のスーパーエリートとはこんな人のことをいうのだ」と思った。
ロンドンの現状やヨーロッパの治安の話までご助言を受けた。ラグビーとサッカーの観客の違いの考察は印象に残る。
3人のお子さんがいて、奥様に最寄りの駅まで送ってもらった。「ロンドンの法では、幼い子を家に1人残してはならない」とのルールがあると聞いた。
そのお家を拠点に、1週間はロンドンとソールズベリー、オックスフォードに。残る1週間は遠方に出て、ヨークやエジンバラ、インバネス、リパプールなどを訪ね歩いた。
当時、そのおじちゃんから、私はどう見られていたのか。4年前の大学入学時、大学近くの桜新町にあるご実家にも母と一緒にうかがったことがある。
閑静な住宅地にある立派なお屋敷だったと記憶している。「サザエさんの舞台はこの町なんだ」と思ったりした。
本日、そのおじさんに自著「山口県パン豆本」と「山口県酒豆」を献本した。