長崎では焼きそばの麺はちゃんぽん麺
長崎市で生まれ育った私にとって、焼きそばの麺といえば、細麺ではなく、ちゃんぽん麺だったのだ。
長崎市の人は皆知る事実。
大学時代、神奈川大和市で一人暮らしをし、自炊するようになって初めて細い麺の焼きそばを食べたような気がする。
ちゃんぽん麺なので、当然、太い。
ソースがからむのかどうか微妙だが、長崎名物のかまぼこも入っていたように記憶している。また、ソースもウスターではなく、長崎が誇る金蝶ソース。わが家がどのソースを使っていたか不明だが、麺はちゃんぽん麺だった。
しかし、もうそうなると、皿うどんか。
本日の夕食は家族皆おらず、独りごはん。
単身赴任歴約10年の私にとって、この独り時間は懐かしくもあり、貴重だ。
梅雨の合間、焼きそばを食べたい。
今、福岡でも独自の魅力を放つ、
自宅近くの「焼そばの想夫恋」に来た。
店名はなんとも昭和だが、美味いのだ。
幼少期に知らなかった味だ。
そろそろ出来上がるかな。
まだか。
ここは完成まで時間がかかるのだ。
あっ、私の後方の客はテイクアウトか。
なるほど。
お客様も年配者が目立つ。
わが子を見ても、若者が焼きそばを好んで食べるとは思えない。
また、食文化の違いか。
焼きそば(並)1,000円と、
一口餃子(8個)360円をたのんだ。
まだ来ない。
来た、来た。
病み上がりで塩分注意の食生活だが、今日はよかろ。後で歩こうか。