広報の助っ人の極意(6)「広報物の無料配布は❌」
2019(平成31)年度より、高校生や大学生と一緒にグルメ豆本を作っています。最初の編集会議のときに必ず、「無料配布はよくない。広報物は売価をつけて売ることに意味がある」と私は若者たちに伝えています。
なぜか。
1番の理由はとっても簡単で、無料配布の広報物(パンフレットやグルメマップなど)は即捨てられるから。
私自身、旅行先で、無料配布の冊子やマップを手にすることはありますが、おもしろい企画がないかぎり、即捨てます。
ときには誌面にプロが取材した文章や写真も載ってますが、自宅に持ち帰り、保存することはほぼありません。
例えば、九州・山口でよく見かける光景があります。高速道路のサービスエリアに設置されてある広報PR媒体はトイレ前のゴミ箱の中に多く捨てられています。
日本人の美徳の一つである「モノを大切に」の逆の例なので、次代を担う子どもたちには見せたくありません。
グルメ豆本は1冊300円の値付け。
豆本を作るには、最低でも制作費150万円がかかります。クラウドファンディング賛同者や広告クライアント、協賛企業・団体に加えて、私費を投じています。書店に豆本を納品したり、地元メディアに献本するだけでも、経費はかかります。
豆本の場合、無料配布なんて、そもそもできません。
ここからはプロ向けかも知れませんが、私が考える「無料配布がよくない点」を思うまま記述します。5箇条です。
※有料公開なので、興味ある方はぜひ
ここから先は
683字
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?