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55歳の私が若者たちに何を伝えられるか(5)「電話が苦手」


「昔はどうやって友達と連絡を取っていたのですか?」

「留守電にメッセージを入れてね」などと話したところで、何一つ通じない。

〝青春〟大学時代に携帯電話はまだなかった。仕事(地方新聞記者)をし始めて初めて、セルラーを無料で手に入れた。

電話は苦手と語る若者たち

若者が最初の一歩を踏みだすのは難しいものだが、電話を苦手以上に、恐怖と感じている人も多い。

我が子も、遠く離れた祖父母への連絡は、もっぱらLINE一択。

しかし、令和の世も、社会人になると、電話が主要な業務ツールであることは変わりない。

特に営業職。「電話営業」の洗礼を浴びる。安定職場とされ、人気の行政職員だって、関連機関への電話連絡は日々の業務だと察する。

外線もまあ大変だが、組織内で連絡を取り合う内線の対応も緊張するものである。50歳を越えた管理職は内線電話を好む傾向が強い。

大丈夫なのだろうか

大丈夫、すぐ慣れるから。

とはいえ、心配だ。

昨日、懇意の新聞記者さんとメールでやり取りをした。

「若者たちの腰が重いのは失敗したくないからなんでしょうね。二極化してしまっているのか。能力をうまく引き出してもらえる環境が必要なのか…」

私の豆本制作を通じて思うのは、若者たちが活躍できる場を大人が整えてやること。かつてのような強制一律ではなく、〝ゆるさ〟こそ大切な要素かも。

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