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55歳の私が若者に何を伝えられるか(2)「心優しきデスク」

毎朝同じバス停に歩いてゆく。
高校生が多く自室にほど近い西鉄バス停と、中高年が多い800㍍先の西鉄バス停。

この2つバス停は実におもしろい。

都会と違って、どちらも列にはならない

例えば、最後にバス停に来た人がバスの車内に一番乗りする。誰も怒らない。これも、九州各県の田舎から出てくる入植組が多いこの地域のクセかも。

私は、4月のカテーテル手術・退院後、頻脈がおさまり、体調もよくなってきたので、今日は後者のバス停を選んだ。始発のバス停だ。最後尾の左座席に座れたので、記事書きを続行する。

後頭部が薄いいつものおじさんがいつもの席に座る。ルーティンだろう。そして、スマホゲームを楽しむ。昔と違い、紙の新聞をバスの中で読む人はいない。

バス停を見ても、駅ホームを見ても、人生の年数を重ねた世代こそ、よく働く国だとあらためて思う

勤勉は勤勉だとは思う。

健康維持や趣味実益を兼ねて働く人は1割ぐらいで、働かないと、食えない。年金だけでは大好きな旅行も行けず、突然やって来る娘やその孫に小遣いをやれないのが実態でもある。

特に、ここ福岡はサービス商業の街なので、土日も稼働するお店や事業所が多い。

昨日書いたnoteコラムを「山口市cafe豆本」を一緒に作る大学生に読んでいただいた。

「この記事良いですね!  
特に最後のほうのの文章が、女の子たちのわいわいが伝わってきて可愛らしい感じでした」

「たいらさん!  
ノートとても興味深いです⭐︎   引き込まれる語りで読むのが楽しかったです⭐︎ありがとうございます!」(とまと)

瑞々しい感受性を持つ2人。
ただ、無理やり言わせた感もあり。

そこで、

長崎市立横尾中、県立長崎北陽台高の貴重な同級生にも読んでもらった。ビットコインやFXをやっている現実主義の理論派だ。

「流石。文章上手!
さっきのマインドの話じゃないけど、自分をオッサンだと思わなければ若者と同化できる(笑)」

職場近くの街並み

取材原稿を書き続けてきた私。
今も個人出版として、グルメ豆本を発刊している。

私のような書き手は、読んでくれる人がいて、初めて生かされ、救われる

ただ、わが思いを書けばよい人もいてよいが、私が知るかぎり、そういう人の文章は総じて堅い。主張が偏るような気がしてならない。

若者に自分の文章を〝校閲〟してもらうのは緊張もするし、心ドキドキになる。

私は新聞社出身なので、デスクという呼称が大好きで、ニックネームにしている

昨日も仕事柄、新聞記者さんと言葉を交わす機会があった。二十代でその仕事ぶりが眩しかった。

デスクという私こそ、半ば強引に、大学生や古くからの級友、家族、豆本デザイナーに自分の原稿を見てもらい、無料コンサルしてもらっている。大いに参考にしている。

心優しき専属デスクチームが私にはたくさんいて、それがほんと、うれしい。

西鉄バスはいつもの通り、渋滞に巻き込まれ、乗客はいつものバス停で下車していく。

「ドア付近の人は危ないので離れてください」

バス運転士に注意された白髪混じりの中年男性は耳にイヤフォンをしている。

丸無視だった。スマホを懸命に眺めている。

「西鉄春日原駅、終点です」のコール!

あっ、

運賃を支払うとき、「お金が入っていませんよ」と青年が運転士に呼び止められた。

どうにか、下車はできたみたい。

恥ずかしかったろう。
青年よ、それが人生だ


その一歩先で、何が起こるか分からない。

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