ゾウさんへの郷愁
今朝。結局、ベッドで寝落ちした二男はヨーロッパサッカーのユーロ準決を見逃した。Abemaでのライブ中継。ネットによると、フランスーポルトガル戦は0ー0のままPK戦へ。
点取れずの試合。そりゃ、寝るよね。
前日の晩のこと。
「クリスティアーノ・ロナウドは次のワールドカップに出るらしい。すごい。そのとき41歳よ」と二男くん。珍しく興奮気味だ。
妻は「ワールドカップはいつあるん?」
常に未来しか見ない二男を見ていると、うらやましさを通り越え、すごいなと思う。
若者とはそういうものか。
その同じ昨日の昼すぎ。
待望のバッグが来た。
👜 👜 👜
お弁当を持って行かない日の通勤用に、小さなミニボストンをここ半年欲しかった。
妻は「小さいボストンバッグなんて、誰が買うのだろう。ニーズはあるのかな?」という。
「確かに」その通りかも。
各社とも、トートバッグ(若手の通勤でも人気)が全盛の中で、ミニボストンという存在はほとんど見受けられない。
昨日来たバッグは、ほんとに、小さなサイズで、重さはなんと200㌘しかない。初老には助かる。
大学時代に流行ったハンティングワールドで、イタリア製とある。シリアル番号もふってある。
たまらん。
「中古品で売るときにそれ大事だから」と妻の指摘が入る。
夏のセールで3割引。FacebookからのAmazon通販は品切れで、内心あきらめていたのだが、Yahooに在庫があることを妻が見つけ、購入できた。
さすがだ。
ハンティングを買うかどうか思い悩んでいるうちに、セール期間に突入した格好だ。
鈍い判断と家計苦が購入判断と消費行動を遅らせ、結果的に安く買えた。
ITスキルも芸能ネタも歌舞伎ネタも、きっと寿命も、すべて同い年の妻にかなわない。同い年結婚は老後も刺激的で、何事も同じ立場での議論が続く。
このバッグをホームページや商品名から察すると、本来の用途はゴルフボールを入れるのだろうか。幅広の弁当箱は入らないかも。
妻のおかげで、正価41,000円がYahooのあらゆる割引(特典)を加味すると、25,000円前後まで下がった。
番宣すると、定番の緑と紺色もラインナップ。
旅行もそうだが、ITスキルの発揮いかんで、料金がこうも違う。それが今の世。
なぜ、ハンティングワールドか。
きっと、若かった頃の思い出なのだろう。
ラルフローレンやヘリーハンセンは買ったが、ハンティングワールドは買った記憶がない。
郷愁に近い。
ハンティングワールドはあの頃も高かった。ただ、円高で、海外だと安くで買えた。令和の真逆だ。
最近気づく。
福岡で走る外国車のドライバーは中高年が圧倒的に多い。若者は少ない。乗っていても、きっと親の車だろう。
アウディはおじさんクルマになったのか。前に乗っていたVWゴルフも高齢者のノロノロ運転が目立つ。
👜
私も早速やってしまった。
バスを降りるときにカードがないと慌てた。新調したハンティングのサイドポケットに入れていたことをすっかり忘れていた。
「あー、名前が出てこない」という発言をどこでもよく聞く。
老眼で手元がぼやける、もよく聞く。
駅を出て、職場の大学に向かう。
朝のイオンを通過した。
やはり、高齢者が朝から集う。
買い物した様子はない。
若い人から見ると、自分もほぼ同世代か。
しかし、暑い。
大学も高校も、徒歩通勤、通学の最後に急坂が待つ。
ふるさと長崎市は特にそうだった。
坂道は、心臓病持ちには、つらい。
わが人生も最後の最後に苦難が待つ、
そんな予感だけは確信に近い。
二男は朝8時のサッカーの練習に出かけたはずだ。その姿が眩しい。